2018年10月5日〜7日に三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで開催されたF1 2018 Honda日本グランプリ。

鈴鹿サーキットの施設運営を行なっているモビリティランドは、

普段からSUPER GTやSUPER FORMULAなどのビックレースを開催していますが、F1は世界規模の大会!国内大会と世界選手権の運営は、サーキット側にとって何が違うのでしょうか?特に大変だったことなどを聞いてみました。

 

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モビリティランドとは

 

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株式会社モビリティランドは、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットと栃木県茂木町にあるツインリンクもてぎという2つの国際サーキットと、それに伴う施設の運営を行なっている会社です。

そしてサーキットの営業だけでなく、観覧車などの遊園地施設や、ホテルやグランピングなどの宿泊施設の運営、自然体験プログラム、花火大会などを実施して『モビリティ』を通した『喜び』『楽しさ』『感動』を広く社会に提供し続けています。

そんなモビリティランドが運営する、『ツインリンクもてぎ』や『鈴鹿サーキット』は、国内最高峰レースであるSUPER GTやSUPER FORMULA、そして鈴鹿8時間耐久ロードレースやF1、MotoGPといった世界的なレースが行われる地として有名ですが、各レースを安全に実施するための管理までも、同社で行なっているのです。

 

モビリティランド 鈴鹿サーキット 広報担当さん / ©️Motorz

 

レースというとドライバーやチームにスポットがあたりがちですが、開催できるのはサーキットを安全に運営するモビリティランドがあってこそ。

F1開催の裏側ではどんな人たちが活躍し、どれくらいの人たちが運営に関わっているのか、広報担当の竹内さんと村田さんに聞いてみました!

 

Q1:F1ってSGTやSFと比べて、運営上では何が違うんですか?

 

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SUPER GTやSUPER FORMULAなどの国内レースは、各競技団体とサーキット(鈴鹿やもてぎであればモビリティランド)が主体となって運営を行いますが、F1はシーズンを通してグランプリを回るFIAの専任スタッフが、全てを判断して行なっているので、サーキット側の立ち位置としては安全に運営するためのサポートになります。

また基本的に全て海外から物資を運んでくるので、その辺の勝手が違いますね。

F1にはF1独自の形式があって、それに沿った受け入れをするのも結構大変なんですよ。

 

既設のスポンサーロゴや看板は全て、F1のスポンサーへ変更されます / ©️Motorz

 

例えばメディアセンターだと、昼食以外にも軽食を用意しないといけなかったり、ゴミ箱の数も『何メートルおきに1個』などと決まっています。

あとは既存の看板を全てF1のオフィシャルスポンサーのものに変更して、既存の看板を隠さなければなりません。

また、チームオフィスも既設の建物があるのですが、それだけでは足りないので各チームごとのホスピタリティテントを建てています。

 

Q2:F1(鈴鹿)とインディ(もてぎ)の開催って何か違いはありましたか?

 

ピレリ一色に染まる通称130R / ©️Motorz

 

お客さんの数で言えば、F1の方が多いのですが『安全なレースを運営する』という点に関しては、F1もインディも同じです。

ただ、F1はヨーロッパ発祥のレースなので、形式を重視しているように感じます。

インディはアメリカ発祥はので、実施に関わった印象は、おおらかだと感じました。

鈴鹿ももてぎもマーシャルカーなどの設備は基本的に同じで、安全にレース運営を行うことに注力して開催しています。

 

Q3:海外からのファンを招く上で、気をつけていることはあります?

 

沖縄の獅子舞がパドックで演舞。チーム関係者やエントラントから注目を集めていました。/ ©️Motorz

 

近年は海外からのお客様も増えてきており、各インフォメーションでの外国語対応(英語、中国語、韓国語など)や、無料配布のマップやスケジュールに外国語のものを追加したり、ホームページも英語と中国語に対応するなど、言葉のバリエーションを充実させています。

 

Q4:スタッフやオフィシャル、警備員などを含めると、実際に何人くらいの人が運営に携わっていますか?

 

公式ガイドブックには関係者一覧があります。このリスト以外にも大勢のスタッフがいます。/ ©️Motorz

 

大体の数になりますが、モビリティランドを含めコースマーシャルが500人、FIAスタッフやドライバーを含めたチーム関係者が1,500人、施工やセキュリティなど当日のお客様に対応するスタッフを入れると、運営側全員で3,000人以上はいるのではないでしょうか?

 

Q5:多くのファンに来場してもらう上で行なっている取り組みはありますか?

 

ファンにサインをするフォースインディアのエステバン・オコン選手 / ©️Motorz

 

今回のF1 2018 Honda日本グランプリは、鈴鹿サーキットでの開催30回目のアニバーサリーということもあり、『世界で最もドライバーとの距離が近いF1グランプリ』をテーマにイベントを組み立てたり、SNSでの発信に力を入れています。

 

予選日の夜に開催されたナイトピットウォークの様子。サイリウムが非常に綺麗でした。/ ©️Motorz

 

モビリティランドとしてはF1に限らず、今後のモータースポーツ業界に危機感を持って、イベント運営に取り組んでいます。

そのために、SNSなどを活用してもっと鈴鹿サーキットを身近に感じて頂きたいですし、10代20代の若い世代の方々にも、もっと足を運んで頂きたいです。

 

まとめ

 

トロロッソホンダのブレンドン・ハートレー選手 / ©️Motorz

 

今年で30回目のF1日本グランプリを開催した、鈴鹿サーキットを運営するモビリティランド。

日頃から多くのお客様に足を運んで頂けるよう、SUPER FORMULAと全日本ロードレースの併載イベント『2&4レース』を鈴鹿ともてぎで開催したり、『サウンドオブエンジン』といった往年のレーシングカーを集めて、かつての雰囲気を感じさせてくれたりと、様々な取り組みを行なっています。

 

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SNSに力を入れているということで、「公式Twitterの中の人ってどなたですか?」と聞いてみたのですが、「秘密です!!」と教えてもらえませんでした。

F1や他レースでドライバーやチームを応援することはもちろんですが、運営に携わっている人たちにも注目すると、モータースポーツやクルマ・バイク業界についての新しい一面が見えてくるのではないでしょうか。

 

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