かつて1980年代半ばから1990年代半ばに存在したスバル最後の独自生産コンパクトカー、ジャスティ。1994年の廃止以降、日本では全くコンパクトカーを売らなくなったスバルでしたが、提携先をGMからトヨタに切り替えてからはデックス、トレジアとトヨタやダイハツからOEM供給を受けたコンパクトカーを販売。そして現在販売している3世代目で再びジャスティの名が日本にも帰ってきたのです。

 

2代目スバル・ジャスティ / Copyright © SUBARU CORPORATION 2018 All Rights Reserved.

 

初代ジャスティから現行2代目ジャスティまでのスバル

 

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スバルは今までの歴史の中で、スバル360の輸出仕様を国内でも販売したスバル450を除くと、1984年に発売した初代ジャスティが唯一独自生産・販売をしたコンパクトカーでした。

しかし1994年いっぱいで同車の販売を終了すると、軽自動車を除くスバルの車種ラインナップはインプレッサが最小となり、コンパクトカーを日本では全く販売しない期間が10年以上続きます。

それとは逆に海外の販売店では『スバル』ブランドのコンパクトカーの販売は継続。

当時同じGMグループだったスズキから供給を受けた2代目(2代目スズキ カルタス)、3代目(同・初代スイフト)のジャスティを販売していました。

その後2005年に、業績が悪化したGMから提携相手を切り替えてトヨタ傘下に入ったスバルは、海外では4代目ジャスティ(初代ダイハツ ブーンのOEM)の供給を受けつつ、日本国内でも2008年からコンパクトカーの販売を再開。

同年にデックス(ダイハツ クーのOEM)、2010年からはトレジア(2代目トヨタ ラクティスのOEM)を販売しますが、細部のデザインこそスバルオリジナルだったものの、これら他社OEM車とスバル独自生産車には特に接点はありません。

それゆえ需要は少なかったものの、全般的に大きな車種が多くなっていたスバル車ユーザーが『日常のアシが欲しい。できれば軽自動車以外。』と考えた場合の貴重な選択肢となりました。

従ってトレジアのOEM元であるラクティスが生産を終了した時、同じようなトールワゴンであるダイハツ トールがベースになるのは既定事項でしたが、スバルはその車に日本では22年ぶりに『ジャスティ』の名を与えたのです。

 

ダイハツ トール4兄弟の一角をなす2代目ジャスティ

 

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発表は姉妹車と同じ2016年11月9日となったスバル ジャスティは、海外で販売を続けられていた頃も通算すれば5代目。

国内に限定すれば『2代目ジャスティ』ということになります。

そして海外で販売された歴代ジャスティも国内外の自動車メーカーブランドに多くの姉妹車を持っていましたが、今回のジャスティも製造元のダイハツ トール、OEM供給を受けたトヨタのタンクとルーミー、そしてジャスティという『4兄弟車』になりました。

日本国内でこれだけ同型車を別ブランドで売っている例は、スズキが生産・販売するほか、日産、三菱、マツダでも販売している軽トラック『キャリイ』および軽1BOX車『エブリイ』『エブリイワゴン』それぞれ4兄弟のみです。

そんなジャスティの元になったダイハツ トールはコンパクトカーの3代目ブーンをベースに、ブーン同様の1リッターエンジン、または2018年11月時点で専用エンジンとなっている1リッターターボを搭載した両側スライドドアを持つコンパクト、トールワゴン。

いわばダイハツ タントのコンパクトカー版のような車で、兄弟車でそれぞれフロントマスクや装備面が若干異なっており、ジャスティ通常版はトールカスタムを、ジャスティカスタムはトール通常版をベースにしています。

 

主なスペックと中古車相場

 

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スバル M900F ジャスティ カスタムRSスマートアシスト 2018年式

全長×全幅×全高(mm):3,715×1,670×1,355

ホイールベース(mm):2,490

車両重量(kg):1,100

エンジン仕様・型式:1KR-VET 水冷直列4気筒DOHC16バルブ ICターボ

総排気量(cc):996

最高出力:72kw(98ps)/6,000rpm

最大トルク:140N・m(14.3kgm)/2,400~4,000rpm

トランスミッション:CVT

駆動方式:FF

中古車相場:108万~218万円

 

まとめ

 

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他の4兄弟(トール/タンク/ルーミー)が登録車販売台数トップ50の常連で、特にダイハツは最近小型車の販売に力を入れているようで、トヨタ版には及ばないもののブーンともどもしっかり50位以内に入っている姿が目立ちますが、ジャスティはその中にはいません。

おおむね500台以内に収まる現行ジャスティの販売台数を、多いと見るか少ないと見るかは立場によって異なると思います。

しかし、あくまで軽自動車ともども『スバル車ユーザーがインプレッサより小さな車を買わねばならない事情が生じた時に応える車』だと考えれば、売れ行きは細々ながらも販売現場にとって『ユーザーとのお付き合い』を続けるために大事な存在である事は間違いないのです。

 

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