オイルショック明けの1980年代、国産車は高性能化への道を歩み始めます。高性能な部品を開発し、それらを搭載している事をアピールするためにボディサイドには特徴を端的に表したデカールが貼られ、これが人気となりました。そんなデカールが懐かしい車をご紹介します。
エンジンメカニズムがサイドデカールに
ボディサイドのデカールの中で、とりわけ多かったのがエンジンのメカニズムをアピールするものです。
1980年代のトヨタは、ツインカム(DOHC)エンジンを、静寂性が高く高出力で滑らかな上級エンジンとして売り出し、そのアピールにサイドデカールが一役買っていました。
そんなトヨタに対抗するべく、他社も追従したのです。
トヨタ ソアラ
1983年のマイナーチェンジで日本初のツインカム24バルブエンジン、2.0リッター直6のIG-GE型を搭載した、トヨタ ソアラ。
1986年に登場した2代目モデルの、2.0リッターツインカム搭載車には「TWINCAM24」、2.0リッターツインカムツインターボ搭載車には「24valve TWIN TURBO」のサイドデカールが貼られました。
なお、当時の1G-G系ツインカムを搭載したほぼ全トヨタ車に、サイドデカールが貼られています。
マツダ ファミリア
1985年に発売された6代目マツダ ファミリアの売りは、日本初のフルタイム4WDと1.6リッタークラス最強のDOHCターボが同時搭載されたことです。
このうち「DOHC TURBO」だけがサイドデカールとなり、その存在を誇示しています。
グレード名がサイドデカールに
「R」や「GT」は高性能車の証として、特別なエンブレムを車体に装着する傾向にあるのが日本車で、サイドデカールもその類です。
さらに類似ケースで、人気チューナーによりチューニングされた特別グレードもサイドデカールとなりました。
日産 スカイライン RS
6代目R30型スカイライン RSには、レースからフィードバックされた直4DOHCのFJ20E型と同ターボ版を搭載。
サイドデカールが貼られたのは1984年2月のマイナーチェンジで、FJ20ET型に空冷インタークーラーが追加され、グロス値ながら国産初の200psオーバーマシンになった時のこと。
サイドには「RS-TURBO」、そしてオプションでフロントバンパーにFJ20ET型の別名「Turbo C」が鏡像印刷されたデカールが貼られています。
カタログには「バックミラー越しにTurbo Cを見た先行車のドライバーは道を譲る」とのキャッチコピーが!!
現代なら、煽り運転認定間違いなしです。
ホンダ シティ ターボII
ホンダ 初代シティに設定された各ターボモデルにも、サイドデカールでグレード名が掲出されています。
印象的なのは、前後大型ブリスターフェンダーとフロントエアロバンパーでドレスアップしたTURBO II。
正面から見た印象が犬のブルドッグに似ていることから、愛称がブルドッグになり人気となりました。
また、グレード名はストレートに、サイドデカールになっています。
いすゞ ジェミニ イルムシャー
いすゞが1990年に発表した3代目ジェミニには、標準車の1.5リッターSOHCエンジン、プレミアムな1.6リッターDOHC、ハイパワーな1.6リッターDOHCターボが搭載されました。
DOHCターボにはドイツの名チューナー、イルムシャーがエアロとサスペンションをチューニングした、「イルムシャー」というグレードが設定され、サイドにはデカールで「irmscher」と貼られています。
まとめ
現在の日本車ではサイドデカールにより、車を誇らしげにアピールする習慣はありません。
それだけDOHCやターボといった高性能部品が、普及したということでしょう。
サイドデカールに近いものでは、特別なデザインを与えたEVやPHEVでしょうか。
ガソリン車とは違うんだよと言わんばかりですが、こちらも段々デザインの差がなくなってきています。
次はどのような差別化アイテムが現れるのか、楽しみです。
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