ドライバーが走行中にナビ操作やTV視聴でモニター視聴をするのはダメでも、同乗者がそれをする分には問題ありません。しかし純正カーナビは走行中にそうした利用ができないようになっており、同乗者にとってはちょっとストレスがたまるところ。それを解消するのがデータシステム(東京都新宿区)の「TV-KIT」シリーズで、最先端の電動SUV、日産アリア用がこのたび新発売されました。

最先端の電動SUVでも、意外と届かないカユイところへ「TV-KIT」!

アリアインパネ ©データシステム

最近は高速道路でハンドルに手をかけていればほぼ自動で先行車を追尾運転してくれる、高度なクルーズコントロール能力を持ったレベル2運転支援、さらに条件つきで手放し運転も可能なハイエンドレベル2、ドライバーが視線を反らしても構わないレベル3自動運転すらあります。

パワーユニットもただのハイブリッドは当たり前、外部から大容量バッテリーへ充電し、EV走行も可能でエンジンも積んでいるからハイブリッドとしても使えるPHEV(プラグインハイブリッド)、完全にバッテリーのみの電気で走るBEV(バッテリーEV)も珍しくありません。

しかし、そんな最先端の技術を満載したはずのクルマでなぜか立ち遅れているのがカーナビで、それだけの技術があれば「運転手以外が操作している」事を検知するくらい当たり前のようでいて、実際にはそんな純正カーナビは知る限りまだ存在せず、走行中のカーナビ操作やTV視聴はドライバーによるディスプレイの凝視を防ぐためにロックされたまま。

自動車アフターパーツ総合メーカーのデータシステム(東京都新宿区)が各車種用にリリースしている「TV-KIT」は、同乗者によるナビ操作やTV視聴を可能として、長距離ドライブ中の利便性確保や、同乗者のストレスを和らげる重要な後付けパーツですが、それを必要とするクルマの純正ナビは、最先端であろうとまだまだ数多くありそうです。

アリア用でまずリリースされたのは、後付けスイッチの「切り替えタイプ」

アリア用TV-KIT 切り替えタイプ ©データシステム

「TV-KIT」シリーズにはいくつかの方式がラインナップされていますが、アリア用にまずリリースされたのは、後付スイッチ用のスペアスイッチホールが不要で、都合のいい場所へ後付けスイッチを配置できる「切り替えタイプ」です。

純正の各種スイッチ類と違って後付け感はあるものの、ON/OFF切り替えが同乗者からわかりやすいというメリットもあります。

また、従来のTV-KITではプロパイロットの仕様に制約のある車種もありましたが、データシステム独自の技術で克服し、TV-KIT機能をONにしてTV視聴中でも、プロパイロットの各種運転機能がそのまま利用できるようになりました!

カプラーオンで容易に取付可能なため、高額な工賃や取付ミスによるトラブルの心配も無用で、手軽に純正ナビを便利にできるパーツです。

アリア用TV-KITシリーズの適合車種や品番、価格

今回発売された、日産 アリア用TV-KITに適合する型式や、TV-KITの品番、価格は以下の通りです。

適合車種

日産 アリア:R4.1~

型式

FE0
※《EV専用Nissan Connect ナビゲーションシステム12.3インチワイドディスプレイ装着車 》

TV-KIT品番

・NTV431(切り替えタイプ)

価格

税込21,780円(税別19,800円)

注意事項

・ドライバーが走行中に画像表示装置(テレビ映像等)を注視することは、道路交通法で
禁じられていますが、同乗者が走行中にテレビを観ることは法律上問題ありません。
・ ドライバーは交通法規を遵守し、安全運転を行う責任があります。
・ 運転支援機能「プロパイロット」の動作に頼った運転はせず、常に周囲の状況を注意し、ハンドル、ブレーキ、アクセルを操作して安全な運転を心がけてください。
・ 運転支援機能」プロパイロット」の機能、操作、注意・警告事項につきましては、車両の取扱説明書を必ずよくお読みください

取り付けについて

データシステムの「TV-KIT」シリーズは、車両側の配線を傷つけないようカプラーオンで簡単に取付可能な製品ですが、特にアリアのように最先端システムの塊といえる新世代車では、一層注意深い作業が求められます。

内装やナビディスプレイを傷つけずに違和感のない脱着、背面のコネクター抜き差しと戻しなど、新車へいきなり傷をつけずに取り付けにはそれなりのスキルも必要ですし、よほどその種の作業に手慣れているユーザー以外は、TV-KIT販売店に相談するか、最寄りの整備工場などプロへ依頼するのをオススメします。