どんな車でも左サイド至近距離は死角になっているもので、慣れた車でも縦列駐車や幅寄せ、狭い道での左折など、特に初めての場所ではウッカリこすったりしないよう、かなり気を使います。そんな時にサイドミラーに取り付けたカメラで死角をカバーしてくれるのがデータシステム(東京都新宿区)の「車種別サイドカメラキット」。今回は人気のコンパクトSUV、ヤリスクロス用が新発売です。

補助ミラーがあっても、モニターに映るカメラ映像の方がクッキリ!

ヤリスクロス用車種別サイドカメラキット ©データシステム

当初日本で発売する予定がなかったなどウソと思えるほど人気で、新車の納車待ちは半年以上、中古車も新車同然なら強気のプレミア価格がついているトヨタのコンパクトSUV、ヤリスクロス。

小さくともSUVの常として着座位置は高く、見晴らしのいい広い視界が得られるものの、逆に近くほど死角になりやすいもので、特に助手席側の左サイドは運転席から直接確認するのが難しく、コンパクトで初心者やサンデードライバー向きと油断していたら、ウッカリ何かにぶつけたり、こすったりしかねません。

そのため、ヤリスクロスでは、助手席側ドアミラー下部に左サイド至近距離の前後を確認できる補助ミラーが標準装備されています(※「パノラミックビューモニター」など周辺監視用のメーカーオプションをつけた場合を除く)。

その補助ミラーでもある程度確認できるとはいえ、鏡面が非常に小さいため死角の視界はお世辞にも広いとはいえず、またドアミラーとAピラーの付け根部分は黒い三角の樹脂パーツで覆われ、さらに死角が拡大しているという、ヤリスクロスの弱点があります。

そこで登場するのが、自動車アフターパーツ総合メーカーのデータシステム(東京都新宿区)が開発した「車種別サイドカメラキット」。

車種ごとに専用のマウントを開発しており、後付感や違和感なく簡単に取り付けられるのが特徴で、ヤリスクロスではドアミラー付け根部分へ純正部品のごとくジャストフィット、高感度CMOSカメラで補助ミラーよりはるかに大きくクッキリ、車内のモニターへ映し出してくれます。

また、格納式ミラーでも動かない根本部分への装着ですから、左側へドアミラー分の余裕も怪しいほど狭い場所でミラーを畳んだ状態で、カメラでの死角監視を続けられるのも補助ミラーとの大きな違いです。

LEDなし・ありの2タイプがあり、DIY作業に慣れた人なら自分でも取り付け可能!

ヤリスクロス用の品番や適合車種、価格、発売時期は以下のようになります。

「車種別サイドカメラキット」

発売日:2022年11月24日(木)

適合車種:トヨタ ヤリスクロス

型式:MXPB10・15/MXPJ10・15

年式:R2.8~

(LEDなし/保安基準適合品)

品番: SCK-96Y3N

税別定価:18,858円(税込20,744円)

(LED内蔵タイプ/保安基準適合外・車検非対応)

品番:SCK-96Y3A

税別定価:20,762円(税込22,838円)

商品の詳細情報は、データシステム公式ホームページの「車種別サイドカメラキット」でも確認してください。

取り付けには、電動ドリルなどの工具を使い、ドアミラーを外したり配線を脱着する細かい作業が必要となりますが、そうした工具を持っていて、普段からDIY作業に慣れている人なら、自分で装着することもできます。

リスクは承知のうえなら、この機会に思い切ってDIY作業へ挑戦してみよう!という方の場合は、DIYに慣れているお知り合いなどに手伝ってもらうのがオススメで、それが無理な場合、あるいは最初から自分で取り付けるつもりのない人は、素直にプロへ頼みましょう。

もちろんその場合は工賃が発生しますが、死角を減らして狭い場所での車庫入れや幅寄せなど、非常に慎重な操作が求められる場面で車を傷つける可能性を大幅に減らせる事ができるのですから、工賃を払ってプロにしっかりとした施工をしてもらう価値は十分にあります。

なお、モニターに映し出される死角に気を取られ、本来なら何でもない部分を傷つけてしまうトラブルもよくありがちですが、カメラを活かしつつも、車の全周に気を使った安全な操作を心がけてください。

他車種もラインナップ多数!

Motorzではデータシステムの車種別サイドカメラキットが必要と思われる、必要性が高そうな人気車が対応車種へ追加されるたび、新製品として紹介してきました。

令和に入ってから発売されたトヨタ車だけでも、アクアやハリアー、ヤリスの現行モデル用をラインナップしており、対応車種は全て車種別専用設計ですからジャストフィット!

トヨタ車に限らず、まだラインナップされていない車種でも要望が多ければ検討対象になりますし、いずれはラインナップに追加されるであろう新型車でも、待ちきれないから早く発売してほしい、という要望も含め、データシステムの「追加適合車種のご要望」にリクエストしてみましょう!