今話題の60系プリウス。2023年1月に発売、PHEVや「KINTO」用Uグレードなど続々とリリースされるも、半導体不足の影響で、納車待ちのユーザーも少なくないはず。そんな中、走行中に純正ナビのTV視聴やカーナビ操作を可能にする「TV-KIT」を自動車アフターパーツ総合メーカーのデータシステムから発売されました。

最新の60プリウス用TV-KITが新発売!

走行中もTV視聴や純正ナビ操作を可能にする60プリウス用TV-KIT ©データシステム

2023年1月に発売して以来、特に前期型のデザインが不評で販売状況も苦しかった先代50系のイメージを払拭しようとしてか、スポーツセダンか4ドアクーペ?と言いたくなるほどスタイリッシュなデザインをまとって登場した、新型の60系プリウス。

数ヶ月経つと見慣れてはきたものの、最初に見た時の「これが本当にプリウス?!」と言いたくなるほどの変わりようは、クラウンクロスオーバーと同じく、トヨタそのもののイメージをよい意味で変えつつあります。

また、昨今の半導体不足によっていずれも2リッターのハイブリッド仕様、PHEV仕様ともに納期が読めない状況は続いているものの、従来からの1.8リッターハイブリッドを積む「U」が定額制リースサービスの「KINTO」専用グレードとして登場。

ただの廉価版ではなく、動力性能重視の「Z」や「G」、PHEVの「Z」グレードよりWLTCモード燃費は優秀な経済的モデルで、「従来からのエコカー仕様プリウスなら、リースでよければ1.5~2ヶ月と早く納車できますよ!」という販売方法も斬新です。

ただし、どれだけ性能や装備、内外装が新しくなっても「純正状態では走行中に同乗者によるカーナビ操作やTV視聴もできない」という仕様は不変で、そこを解決するのはやはり自動車アフターパーツ総合メーカーのデータシステム(東京都新宿区)。

同社がさまざまな車種に提供している「TV-KIT」シリーズは、車両側の配線を傷つけることなくカプラーオンで取付可能、走行中でも純正ナビの操作とTV視聴を可能にして、同乗者を退屈させないドライブを可能にしていますが、このたび60プリウス用(※)も新発売!です。
(※KINTO専用の「U」グレードと、PHEVは除く)

60プリウス用のTV-KITは、それぞれ2種類の「切り替えタイプ」と「ビルトインタイプ」

TV-KIT 切り替えタイプ TTV-430 ©データシステム

新たに60プリウスの2リッターハイブリッド車用として発売されたのは、後付スイッチでTV-KITをON/OFFの「切り替えタイプ」と、純正風スイッチを採用して後付け感のない「ビルトインタイプ」。

それぞれ2種類あって、TV-KITの機能がONの状態ではナビ自社位置が不正確になる代わり、安価で割り切った「TTV430」シリーズと、少し高めの価格ですが、機能ONでも自社位置に影響が出ないハイエンドモデルの「TTV437」シリーズです。

従来のTV-KITでは、トヨタ車が最近モデルチェンジや一部改良で搭載しているディスプレイオーディオに対し、ナビ自社位置が不正確になる割り切った仕様でしたが、その割り切りを取り払ったハイエンドモデルの新設定が特徴となっており、ユーザーからの希望次第で、ハイエンドモデルのTTV437シリーズが追加設定される車種が増えるかもしれません。

「TTV430」シリーズでは、機能ON時にナビの自車位置が不正確になってリアルタイムのカーナビ機能には影響が出るため、ナビ機能が必要な場合はTV-KITの機能をOFFにして自車位置を補正する必要がありました。

それでもほかの操作やTV視聴には問題がなく、高速道路の長距離巡航時など、同乗者の快適性を改善したいシチュエーションに役立ってはいたものの、やはりあらゆる機能を使いながらリアルタイムでナビ上の自社位置に影響が出ないことに越したことはなく、「TTV437」シリーズを求めるユーザーは今後増えそうです。

60プリウス用に新発売した、TV-KITの適合車種や品番、価格

TV-KITビルトインタイプ TTV-437B-D ©データシステム

今回、2023年1月に発売した新型の60プリウス用TV-KITの品番、価格は以下の通りです。

適合車種

【トヨタ プリウス Z および G:R5.1~】

型式

MXWH60(2WD) / MXWH65(4WD・いずれも2.0Lハイブリッド車)
※KINTO用の「U」グレードと、プリウスPHEVは今回の対象外
※8インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応):Gへ標準装備
※12.3インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応):Zへ標準装備
※12.3インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)plus:Zへメーカーオプション

TV-KIT品番と価格

【TTV430シリーズ】
  • TTV430(切り替えタイプ)
  • TTV430B-D(ビルトインタイプ)
    税込21,700円(税別19,800円)
【TTV437シリーズ】
  • TTV437(切り替えタイプ)
  • TTV437B-D(ビルトインタイプ)
    税込27,280円(税別24,800円)

注意事項

【共通】

  • ビルトインタイプは、車両にスペアスイッチホールがない場合や、既に使用されている場合は取り付けできません。
  • ビルトインタイプの取り付けに必要なスペアスイッチホールのサイズは、こちらにてご確認ください。
  • LCA(レーンチェンジアシスト)搭載車では、その機能をオンのままTV-KITを使用すると、マルチインフォメーションディスプレイに「機能停止 取扱書確認」と表示される場合があるので、TV-KITを使用するならLCAをオフに、LCAを使用するならTV-KITをオフにしてください。

【TTV430シリーズ】

  • TV-KITの動作中はナビゲーションの自車位置が不正確になるので、自車位置を補正するにはTV-KITをOFFにしてください。

【TTV437シリーズ】

  • TV-KITオンでも自車マークは基本的に追従して進みますが、下記のように純正時とは精度や動き方に差が生じます。ルート案内などナビ機能を使用中に差が気になる場合は、TV-KITをオフにしてご利用ください。
    • 自車マークが断続的に進むようになり、精度が若干低下します。
    • 走行状況や周辺環境によって、一時的に進行方向や走行している場所がズレる場合があります (そのまま走行を継続すれば、ズレは自動的に補正されます)。
    • 高速道路走行時に自車マークが近接する一般道へズレて、ナビのハイウェイモード表示や、運転支援機能のアドバンストドライブ(渋滞時支援機能)が解除される場合があります。
    • ルート案内時、画面に表示される残距離より早い内容の音声ガイドが案内されます。

取り付けについて

「TV-KIT」の取り付けを自分で行う場合、内装の部分的な撤去、ディスプレイを外して背面のコネクターを抜き差し、違和感なく元に戻してスイッチをつけるなど、「カプラーオンで取り付け可能」とはいえ、車両側の配線を傷つけないよう注意しながら作業できるDIYスキルが必要です。

この種の作業に慣れているユーザー以外には無謀なDIY作業とも言えますから、新車同然の最新ハイブリッドカーをいきなり傷つけるより、最寄りの整備工場などプロへ依頼するか、心当たりがない場合はTV-KIT販売店へ相談してください。