2018年よりシリーズ戦として始まるミニチャレンジジャパン。発祥のイギリス本国で人気を博し、日本でもワンメイクレースとしてスタートします。市販車ベースのレーシングカー・MINI F56 JCWチャレンジカーとはどのようなスペックを秘めているのでしょうか?
CONTENTS
MINI CHALLENGE JAPANとは
BMW MINIのチューニングパーツ開発や販売を行っているジオミックが、ジオミックモータースポーツとしてMINI CHALLENGE JAPANのオーガナイザーを行っており、F56JCWチャレンジカーの購入や運営を担っています。
そして2018年の本格的なレースシリーズスタートに向け、2017年はエキシビジョンレースをCCJ(チャレンジカップジャパン)のプログラム内で開催予定となっています。
そのCCJ第1戦が2017年3月19日に富士スピードウェイで開催され、昨年よりテストで使用されているF56JCWチャレンジカーでフェラーリやランボルギーニなどのスーパーカー軍団に混じり走行をしました。
以下、2017年の走行予定(CCJ開催日程)です。
2017年6月25日(日)レース形式:予選20分/決勝9LAP 富士スピードウェイ
2017年8月20日(日)レース形式:未定 富士スピードウェイ
2017年10月(予定) 富士スピードウェイ
この他にも各地のイベントなどへ積極的に参加する予定になっているので、要チェックです。
イベントとしての魅力
レースコンテンツとしてのMINI CHALLENGEの魅力は、是非過去記事をチェックしてくださいね。
BMWミニが火を噴きながら走るレースとは?歴代BMW MINIによるワンメイクレース、ミニチャレンジを知っていますか?
「MINI CHALLENGE JAPAN」というイベントの魅力については、英国モータースポーツのように紳士的でありオシャレでカッコいいイベントにするべく、ホスピタリティを充実させる意向である事。
ミニチャレンジジャパンのドライバーやチーム向けのケータリングサービスをオーガナイザー側で用意し、特別感のある食事を提供します。
そして、ジーンズやカジュアルファッションの国産ブランドとして有名なJohnbullと協業し、MINIのオーナーに向けてのファッションや生活スタイル全般を含めた新しい価値観の提供も予定されているのです。
BMW MINI F56JCWチャレンジカーについて
F56JCWチャレンジカーの詳細については、下のリンクの過去記事でも触れているので、チェックしてみてくださいね。
コースオフギリギリの攻防が面白い!2017年から始まるMINI CHALLENGE JAPANをご紹介します。
そして今回はもっと詳しく、また新しい情報とともにF56JCWチャレンジカーを紹介していきたいと思います!
2017年1月に開催された東京オートサロンでは、架装されたF56JCWチャレンジカーがお披露目となり、より一層レーシングミニの様子が漂っています。
パワーユニット
エンジンやタービンはノーマルのまま、コスワース製ECU(エンジンコントロールユニット)で制御、キャタライザー付き専用エギゾーストを装備し、最高出力は220馬力を発揮します。
また、エンジンマウントはアルミ削り出しのリジッドマウントに交換され、フューエルドレンキットが付いているので的確な燃料管理が可能となっているのです。
ドライブトレイン
トランスミッションはクワイフ製6速シーケンシャルギヤボックスで、点火カットが付いているのでアクセルペダルを踏み込んだままクラッチを切らずにシフトアップが可能です。
またブリッピング機構もついておりシフトダウン時はアクセルを煽って回転を合わせる必要なくシフトダウンが可能となっています。
耐久性については、本国イギリスでは年間20レース近く開催されていますが、オーバーホールは年に一度となっており、オイル交換だけで年間のレースに耐えられるので、ランニングコストが安くライフサイクルに優れていることが特徴です。
LSD(リミテッドスリップデフ)は機械式で、いわゆるFFレーシングカーらしいクセはあるものの、非常に扱い易くイージーな操作で走行が可能なクルマに仕上がっています。
安全装備
ロールケージはAピラー溶接、サイドクロスバー、リアラゲッジクロスバーなどが設けられておりレーシングカーとしての安全性を確保しています。
フルバケットシートはヘッドガード付きで、取材車両のテストカーには「MINI CHALLENGE」の刺繍があしらわれていました。
写真には写っていませんが、レーシングカーとして必需品とも言える持ち出し用の消火器が運転席横に搭載されています。
タイヤ
本国イギリスではDUNLOPタイヤのワンメイクですが、日本ではピレリタイヤのワンメイクが決定しています。
2017年3月現在、コンパウンドを選定中とのことで、今後のテストで決まるそうです。
車両スペック
車両スペック
エンジン:B48A20B型 2.0リッター直列4気筒DOHCターボ
エンジン出力:220馬力
タービン:Owen Developments製
ECU:Cosworth製(MINI CHALLENGE専用)
ギアボックス:Quaife製6速シーケンシャルドグミッション
ダンパー:Nitron製全長調整式3wayダンパー
ブレーキ:Alcon製キャリパー&ローター
ブレーキパッド:Mintex製
エアロパーツ:MINIツーリングカー専用エアロ
タイヤ:PIRELLI製245/620-17
車体重量:1,080kg
車両価格(税抜):¥8,900,000(渡航費込み)
一番の注目は、車両価格890万円という安さです。
イギリスのトータルトラック社で市販車状態からレース用の改造が施され、日本に送られてくるわけですが、安さの秘密は改造の過程で外された純正パーツを売りに出すことで、それによりこの低価格を実現しています。
現在はGIOMICのテストカーとは別に2017年3月現在で4台ほどの受注があり、今後も台数を増やしていくそうです。
F56JCWチャレンジカーのポテンシャル
F56JCWチャレンジカーは、2017年3月19日に行われたCCJでのレースコンテンツで、フェラーリチャレンジのワンメイクカーやランボルギーニウラカンスーパートロフェオと一緒に実戦さながらの走行をしました。
国内最長となる約1.5kmのメインストレートを誇る富士スピードウェイで、最高速220km/h程とレーシングカーとしてはあまり速くない速度ですが、レースラップで1分55秒3というスーパー耐久ST4クラスと同等のタイムで富士スピードウェイを周回しています。
こちらはその時の車載動画です。
まとめ
いかがでしたか?
まだまだテスト段階のミニチャレンジジャパンですが、台数が増えることでイギリス本国のような白熱したバトルになることは間違いありません。
しかも、車体価格やランニングコストが比較的安く済み、それでいながら富士スピードウェイを1分55秒台、筑波サーキットを1分2秒台で周回する速さを持ち合わせます。
そんなカッコ可愛いBMW MINIでオシャレにカッコよくレースを始めてみませんか?
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