2017年7月28日から3日間、鈴鹿サーキットで開催中の鈴鹿8耐。普段のスプリントレースとは違う、世界格式の耐久レースというステージでも、少しでも前を走る事だけを目指して戦う若手ライダー達。今回も、決勝への想いと気になる質問!してきました。
Motorz注目若手ライダー達の公式予選
いつもは全日本ロードレース選手権のJ-GP2クラスでライバルとして戦っている#5 石塚 健(WillRaise Racing RS-ITOH)と#39 柴田 陸樹 (RS-ITOH & AUTOBOY)。
この2人の若手ライダーが、今回はチームとして協力プレイで戦う事になったというので、その戦いに注目してみました。
ゼッケン#3、チーム名:KRP SANYOKOGYO RS-ITOH、ライダーはBLUE:岡村 光矩 YELLOW:石塚 RED:柴田。
クラスはSST(スーパーストック)という、市販車ベースのマシンで、「エンジン」「サスペンション」「ブレーキ」など、市販品の状態で戦うクラスに参戦します。
Rider BLUEの岡村選手情報はこちらをチェック!↓
https://www.facebook.com/mitsunori.okamura.7
3人の中では8耐経験が一番豊富なベテランライダーです。
予選結果:総合37位
Rider YELLOW:石塚選手コメント
予選が無事に終了しました。予選の前の練習走行でマシンが1台壊れてしまい、すぐには走れない状態になってしまったので、予選でもタイムを出して行きたかったのですが、ライダー3人が予選を確実に通過する事を目標に走る形で1本を終えました。
2本目も、メインカーでの走行では無かったので、少しフィーリングに苦しんだのと、タイヤも中古のまま行ったのでタイムを出す事ができなかった悔しい予選となってしまいました。
明日もフリー走行があるので、そこでしっかり決勝レースに向けて、上手くマシンをセットアップし、自信を持って決勝に挑めるように作っていきたいと思います。
—全日本ロードレース選手権のJ-GP2クラスではライバルとして走っている柴田選手とチームプレイで走る事に対してどういう気持ちですか?
普段はライバルである柴田選手と今回はチームとして協力して走るという事で、柴田選手も初めての1000㏄で、最初は苦戦していましたが、だんだんタイムも上がってきてますし、自分と岡村選手もしっかりとバックアップしてきて、3人ともタイムが近づいてきたのでいいチームワークでやれていると思います。
Rider RED:柴田選手コメント
フリー走行の時にマシンがすごく嫌な挙動をはじめるというトラブルがあったのですが、予選の時には解決し、徐々に自分の感覚を取り戻しつつ走って、最終的には岡村選手や石塚選手に近いタイムまで持っていく事ができたので、Rider REDとして遅れを取らないように頑張りました。
決勝もこのペースで走れるかは分からないのですが、あまり離されないで、次のライダーにキチンとバトンを渡せるようになったかなー?と思っています。
—全日本ロードレース選手権のJ-GP2クラスではライバルとして走っている石塚選手とチームプレイで走る事に対してどういう気持ちですか?
今回の8耐のテストとして参加した、前回の鈴鹿2&4の時には、石塚選手にタイムで負けて悔しいなという部分はありました。
そして、初めての8耐参戦で浮かれていた部分もあり、事前テストでも自分が一番速いと思って走っていたら、転倒しマシンを壊してしまってチームに迷惑をかけてしまい、そこから耐久レースをチームで戦うという事の意味を初めてキチンと理解しました。
なので、8耐で走る事に対してはライバルとしての気持ちではなく、3人のライダーでSSTクラスのチームの2連覇をかけて頑張りたいと思います。
でも、8耐が終わって、次の全日本の岡山は負けたくありません!
鈴鹿サーキットの好きな所、嫌いな所
Rider YELLOW:石塚 健
好き(青〇):コーナーが見え辛くて進入が難しいけど、バチっと決まると気持ちいい。
嫌い(赤〇):タイヤが滑った時が怖い。
素直に怖いところは怖い!と認めながらも、「全体的にスピードレンジが高いコースで乗っていても楽しいし、タイムのツメどころもたくさんあるので好きなコースの1つです。」と話してくれた石塚選手は8耐への参戦は3年目、しかも昨年はSSTクラスで優勝という結果を残しています。
Rider RED:柴田 陸樹
好き(青〇):お客さんに見られてる感じがいい!!興奮する。
嫌い(赤〇):立ち上がりが難しく、まだ苦戦しています。
「人気もあって、お客さんに見られるので鈴鹿サーキットは大好きです!」と、自分の走りを魅せる事が大好きな柴田選手。
今回は8耐初参戦という事で、その自慢の走りを世界戦という最も注目の集まるレースで見せつけて欲しいと思います。
まとめ
普段はライバルとしてコンマ1秒を競い合っているトップライダー達が、耐久レースというチームが一丸となって協力し合わないと勝つことどころか、走り切る事すら出来ない過酷な8時間の戦い。
例えチームメイトでも、タイムでは負けたくない。
しかし、チームの作戦やタイヤや天候の状況などで、自分の想いだけでは戦えない。
そんな状況の中、世界を目指す若手ライダー達はどのような戦いを見せ、どのような成長を遂げてくれるのか。
そんな部分に注目して見るのも、鈴鹿8耐の楽しみ方の1つではないでしょうか。
決勝レースは7月30日の11時30分スタート!
日本で一番感動するバイクレースと言っても過言ではないこの戦いを、是非観戦してみてはいかがでしょうか。
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