レース観戦をしていると、「自分も愛車でサーキットを走ってみたいな~!」とか、「どうすれば、もっと上手く走れるんだろう?」と考えるファンも多いと思います。そこで!!日本のトップとも言える全日本ライダー達に、『鈴鹿サーキット 国際レーシングコースの走り方』

聞いてきました。

 

©ChikaSakikawa

 

鈴鹿サーキット 国際レーシングコース

 

出典:https://www.suzukacircuit.jp/course_s/

 

鈴鹿サーキットは三重県鈴鹿市にある国際レーシングコースで東西に細長く、中間部分の立体交差を挟んで右回りと左回りが入れ替わる、世界的にも珍しいレイアウトのコースです。

また、コースの全長は4輪で5.807km、2輪で5.821kmと、日本のサーキットで最長!

F1日本グランプリや鈴鹿8時間耐久ロードレースなど、国際レースの開催地としても知られています。

 

まずは、J-GP2クラス(4ストローク600cc)での走り方

♯71 三原壮紫 選手(TONE RT SYNCEDGE4413)に聞いた、鈴鹿の走り方

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①寒い時期はタイヤが温まりにくいので、2周目の3コーナーに注意する。

②ヘアピンの立ち上がりでアクセルを全開にした時に、バイクをゆっくり起こす。

③ムサシシケインはできるだけ真っ直ぐをイメージして走る。

④タイムを出す為には、ストレート手前の立ち上がりでしっかりとアクセルが開けられるラインを取る。

全日本ロードレース選手権のJ-GP2クラスで鈴鹿サーキットを走るのは、11月上旬の最終戦。

そんな寒い時期に走る時の注意ポイントを交えつつ、主要コーナーの走り方のイメージを教えてくれた三原選手。

シケインやヘアピンなど、変に意識してしまいがちなタイトなコーナーの走り方!是非参考にしてみてくださいね。

 

♯7 石塚健 選手(will-raise racing RS-ITOH)に聞いた、鈴鹿の走り方

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①前半区間はいかに車速を殺さず、スムーズにキープできるかが大切!!

②コーナーの進入で頑張りすぎず、立ち上がりでスピードを乗せていく。

③素早く切り返し、アクセルワークを丁寧に。

前半と後半で、全く別のサーキットのようにコース特性が変わる鈴鹿サーキット。

石塚選手は、その一気に表情の変わるサーキットの注意点を教えてくれました。

まずは1つずつ、アドバイスをクリアしていけば、新しい速度域の世界が見えてくるかもしれません。

 

♯31 豊島怜 選手(DOG FIGHT RACING・YAMAHA)に聞いた、鈴鹿の走り方

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①1コーナーは高速で駆け抜ける。

②2コーナーは、ここから上りなので、早くアクセルを開けないと失速してしまう。

③S字はリズムを大事に!

④逆バンクは次のダンロップコーナーに向けて、一気に加速する。

⑤ダンロップコーナーは、リアをスライドさせながら加速する。

⑥デグナーカーブは、進入から立ち上がりまでスピードを殺さなように!

⑦ヘアピンカーブはしっかりと止めて、曲げて、一気に加速する。

⑧ムサシシケインはリズムが大事!立ち上がりの車速がタイムに大きく影響する。

⑨スプーンカーブも進入から立ち上がりまで速度を保つ!

⑩130Rは、なるべくスピードを殺さずに加速する。

⑪シケインは素早く切り返し、最終コーナーでしっかり加速できるように走る。

コーナーごとの注意点を1つ1つ丁寧に教えてくれた豊島選手。

まずは1コーナー、2コーナーとできる事を増やしていけば、いつの間にかベスト更新!なんてことも夢ではないはず。

是非参考にしてみてくださいね。

 

続いて、J-GP3クラス(4ストローク250cc単気筒)

♯13 長谷川 聖 選手(CLUB Y’s & J)に聞いた、鈴鹿の走り方

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①1コーナーはコーナーとして考えず、2コーナーまでに止まれるイメージで走る。

②立ち上がりは全部イン側で立ち上がれるように、次のコーナーに余裕をもって進入できるようにする。

③コーナーとして意識しない。

④バンクしているので、意外にアクセルを開けられる。

⑤立ち上がり重視のラインで!

⑥2つ目の縁石は乗っても大丈夫!

⑦立ち上がり重視で!

⑧ブレーキングポイントを自分で決めて、そこから詰めていく。

コーナーとして考えなくていいポイントや踏んでいい縁石など、コースを走り慣れた上級者でなければ分からないようなポイントを、細かく教えてくれた長谷川選手。

初心者には少し難しいかもしれませんが、まずはアドバイスを意識してみる事から始めてみてくださいね。

 

♯29鈴木大空翔 選手(BATTLE FACTORY)に聞いた、鈴鹿の走り方

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①スピードを乗せていき、2コーナーからS字の上りまで失速しないようにする!

②S字ではしっかりと早く切り返し、スピードを落とし過ぎない。

③早くアクセルを開けて、バックストレートでスピードを乗せる。

④スピードを落とし過ぎず、早くアクセルを開ける。

⑤しっかりと強くブレーキをかけ、早く切り返してアクセルを開ける。

アクセル、ブレーキ、切り返しなど、メリハリのある走りで意識するポイントを教えてくれた鈴木選手。

サーキット走行の基本である、止めることと開けること!

まずは、完璧にマスターしてみてはいかがでしょうか。

 

♯34 村田 憲彦 選手(CLUB Y’s & J)に聞いた、鈴鹿の走り方

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①スピードを落とさない。

②S字はリズミカルに!

③しっかりブレーキをかけて、早くアクセルを開ける。

④立ち上がりが上り坂なので、早めにアクセルを開ける。

⑤リズミカルに!

⑥スプーン1つ目のコーナーは頑張らない。2つ目は早めにアクセルを開けられるラインで走る。

⑦スピードを落とさずに。

⑧ブレーキでしっかり止めて、切り返しで一気にアクセルを開ける。

サーキットを速く走る為に重要なのは、アクセルを開けている時間の長さ!

そんなアクセルポイントを、細かく教えてくれた村田選手。

まずは、コース上のアクセルとブレーキのポイントを覚えるだけでも走り方は変わってくるはず!

是非チャレンジしてみてくださいね。

 

1000㏄と600㏄・スプリントと耐久レースに走り方の違いはあるの?

 

©ChikaSakikawa

 

これまで全日本ロードレース選手権のシリーズを通して、各ライダー自身が参戦するクラスでのサーキットの走り方を聞いてきましたが、同じライダーでもマシンの排気量によって、走り方は変わるのでしょうか。

J-GP2クラス以外に4年連続鈴鹿8耐に参戦してきた石塚選手に、その真相を聞いてみました。

Q.J-GP2クラスで乗っている600㏄と8耐で乗った1000㏄の大きな違いは?

重量・加速スピード・トップスピードが大きく違います。

また、1000㏄はフィジカル面でも多くを求められます。

走り方も、600㏄に比べると当然ブレーキングポイントは早まるし、ライン取りも変わってくる。

全体的に進入は頑張りすぎず、立ち上がりでしっかりと加速できるようなライン取りを心がけて走ります。

 

 

Q.スプリントレース(全日本)と耐久レース(8耐)の大きな違いは?

スプリントは自分との戦いだけど、耐久は自分に与えられた役割をキッチリこなし、確実に次のライダーにマシンを渡さなくてはいけないのと、アベレージタイムを常に意識してコンスタントに走らなくてはいけない。

走行以外のインラップ、アウトラップ、ピット作業などもスピードを意識して行わなくてはいけない部分も違うかな?

それと、耐久ではタイヤの温存もしなくてはいけないので、タイヤに負担をかけないように意識して走るところもスプリントとは大きく違います。

 

 

まとめ

 

©ChikaSakikawa

 

ロードレースはオフシーズンに突入しましたが、年末年始もサーキット練習!という方も多いのではないでしょうか。

サーキットを速く走るコツは、まずは上手な人の真似をするところから!

自己流では、行き詰ってしまいます。

走り方に正解はありませんが、自分に合ったアドバイスはきっとあるはず。

是非、参考にしてみてくださいね。

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