ヤマハはEICMA2017(ミラノ国際モーターショー)で大型3輪バイク『NIKEN(ナイケン)』を市場投入することを発表。さらに2018年内に日本市場にも導入することを明らかにしました。ヤマハが開発した3輪バイクのテクノロジー『LMW』はすでにトリシティ125/155で実用化されましたが、大型バイクではNIKENが初の試み。すでに海外では販売されていますが、日本導入となればその詳細や乗るための免許などが気になるところ。今回は、そんなヤマハ・NIKENについて詳しくご紹介します。
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日本導入まで秒読み!?ヤマハ・NIKEN
ヤマハ期待の新世代スリーホイーラーLMW、ナイケンのオンライン予約はじまる。※ただし日本除く https://t.co/p4sFWMNq4k 現状EU圏のみって感じかな。いま予約して11月発売になる模様。日本はどうなんだ。YSPによっては先行予約受け付けてるとこもあるみたいだけど、国内事情はわかりますん…。 pic.twitter.com/cAWEAY4y4k
— motto_motogp (@motto_motogp) 2018年5月16日
ヤマハ・NIKEN(ナイケン)の予約が、2018年5月17日に欧州で開始されました。
また、プレス向けの試乗会も行われ、6月12日からは欧州16カ国でNIKENデモランを開催。
それは一般向けの大規模な試乗会で、ヤマハがNIKENの売り込みに相当力をいれていることが伺えます。
日本での予約や試乗会などが開始されており、ヤマハは年内に日本にも導入をすることを明らかにしており、すでに納車を首を長くして待っている方もいらっしゃるのでは??
東京モーターショー2017でヤマハがNIKENを発表してから世界中で注目を集めているバイクなだけに、その登場を心待ちにしているファンも多いのではないでしょうか。
LMWを採用された第三のモデル、ヤマハ・NIKENとは
ヤマハ・NIKENは、LMWを採用したヤマハ初の大型バイクです。
LMWとは『Leaning Multi Wheel』の略称で、前2輪、後1輪という構造でありながら、ハンドルの蛇角ではなく、二輪車のように車体をリーン(傾斜)させて旋回することができる3輪以上の車両の総称。
既にヤマハはLMWを搭載したスクーター『トリシティ125』、『トリシティ155』を製品化しており、NIKENはLMWを搭載した第3のモデルとなります。
ヤマハ・NIKENのスペック
モデル名 | ヤマハNIKEN(ナイケン) | |
---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | 2,150×885×1,250 | |
軸距(mm) | 1,510 | |
シート高 (mm) | 820 | |
車両重量 (kg) | 263 | |
乗車定員 (人) | 2 | |
エンジン種類 | 水冷4ストローク並列3気筒DOHC12バルブ | |
総排気量 (cc) | 847 | |
内径×行程 (mm) | 78.0×59.1 | |
圧縮比 | 11.5 | |
最高出力 (kW[PS]/rpm) | 84.6[115]/10,000 | |
最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm) | 87.5[8.9]/8,500 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70R15 |
後 | 190/55R17 |
ヤマハ・NIKENの価格はいくらになる?
The Yamaha Niken is now available to be reserved online via Yamaha’s online reservation system! They have put the price indication at £13,499! Follow the link to check this all out and reserve your Niken! https://t.co/8NB1yO5Al4 #Yamaha #Niken #Reserve #YamahaNiken #ThreeWheels pic.twitter.com/wSWNkByWrP
— Lexham (@LexhamInsurance) 2018年5月18日
NIKENの海外での販売価格は以下の通り。
イギリスでは13,499ポンド(日本円で約197万円)、 イタリア、フランス、ドイツでは14,990ユーロ(約196万円)、アメリカでは15,999ドル(日本円で約180万円)です。
日本での販売価格は178万2000円です。
ヤマハ・NIKENに乗るための免許はどうなる?
トライクの運転が可能な免許については、2009年から二輪車の運動特性に似たトライクのみ内閣総理大臣が指定する三輪の自動車を二輪車とみなすことを発表しました。
内閣総理大臣が指定する三輪の自動車は、次の要件を満たすものとされています。
・3個の車輪を備えるもの。
・車輪が車両中心線に対して左右対称の位置に備えられているもの。
・同一線上の車軸における車輪の接地部中心の間隔が460mm未満であるもの。
・車輪及び車体の一部又は全部を傾斜して旋回する構造を有するもの。出典:https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/menkyo/sanrin_kubun.html
ちなみに、ヤマハ・トリシティ125/155やピアッジオMP3などの三輪の自動車は二輪車の扱いとなっており、NIKENも上記要件を満たすため二輪車扱いになることが有力です。
そのため、NIKENに乗るには大型二輪免許が必要になると予想されます。
普通二輪小型の免許取りましたー!!#ナニコレー #TRICITY pic.twitter.com/DW95l3sBFk
— 大島優子 (@Oshima__Yuko) 2014年8月7日
また、元AKB48の大島優子さんはヤマハ・トリシティのCMに起用された際、小型二輪免許を取得しました。
このように、LMWが搭載されたバイクが増えれば、女性の二輪免許取得者も増えるかもしれません。
ヤマハ・NIKENの二輪車専用駐輪場に停めれるのか?
停めやすそうなバイク駐輪場発見!そんな高くない。メモメモ。 pic.twitter.com/AY3NJoPVW1
— 望月ミキ(単車倶楽部にて酒造巡りレポ連載中) (@mochizuki_miki) 2018年7月1日
今だに深刻な問題となっている二輪車駐車場については、駐禁の取り締まりが強化される一方で、二輪車専用駐輪場は足りていないのが現状です。
そして、NIKENは二輪車扱いのため二輪車専用駐輪場に駐車することが可能なのですが、通常の二輪車よりも車体が大柄なため、既存の二輪車専用駐輪場に停める事ができるのか心配です。
一般社団法人・日本自動車工業会による標準駐車場条例では、自動二輪車駐車場のスペースの広さを駐車台数1台につき幅1メートル以上、奥行2.3メートル以上としています。
一方でNIKENの車体寸法は、全長×全幅×全高で2,150mm×885mm×1,250mmであるため、二輪車専用駐輪場に停めることは可能です。
渋谷の大和田自動二輪駐車場にトリシティを止める。ここは地下にあり雨風から避けられるのに値段は周りと変わらず二時間百円 #トリシティ #初めて の渋谷で駐輪 pic.twitter.com/5UkVyPtUAZ
— あなたの後ろにくろぱぐライダーちょび (@chobichan) 2015年3月10日
そこで、トリシティ125/155の駐輪に関する口コミを見てみると、通常の二輪車専用駐輪場であれば3輪であっても駐輪できるという意見が多数。
しかし、原付二種になるトリシティ125は、原付二種(125cc以下のバイク)まで駐輪可能なところであっても車体が大きく、停める事ができなかったり、駐輪場の構造上、前輪のフェンダー部分が当たって停めれなかったという声も有る事は事実。
また、駐輪場の管理人から「タイヤが3つ付いているからダメです。四輪の方へ行ってください。」と言われたという話も一部ありました。
そのためヤマハの3輪バイクは、条例的には二輪車専用駐輪場に停めることができますが、3輪バイク特有の駐輪トラブルは考慮しておく必要がありそうです。
ヤマハ・NIKENは膝すりできるのか
ヤマハ ナイケンの解説!
前2輪なれど、フロントフォークを外側に配置したことで、最大バンク角は45度!
これは新世代のスポーツバイク~!!https://t.co/bWHShufrFW pic.twitter.com/DwJXyJvC9l
— Accela@バイク情報 (@PutiMotor) 2018年5月8日
NIKENの最大バンク角は、なんと45度まで寝かせることが可能だそうです。
また、NIKENを45度バンクさせた状態での、NIKENのシートの頂点から地面までの距離は約60センチメートル。
もしコーナリング中に45度近くまで傾けることが可能であれば、膝すりはできるように思われます。
ちなみに、海外で行われたプレス向けのNIKEN試乗会は、サーキットではなく公道での走行だったため、参加したモータージャーナリストの試乗姿は結構控えめでした。
しかし、それでもハングオン気味でコーナーを走行している方のライディングフォームを見ると、イン側のヒザが地面スレスレまで達しており、膝すりができる可能性は高いと思われます。
動画を探してみると、モータージャーナリストの丸山浩氏が、トリシティ125で華麗な膝すりを披露していました。
もしかするとNIKENが日本に上陸してからも、同氏が膝すりに挑戦してくれるかもしれません。
トリシティでヒザスリできるのか…なら大島優子もして…ないな pic.twitter.com/vmn1twzIX9
— MASAKI@身体はラーメンでできてきている (@MASAKI__masaki) 2015年3月13日
まとめ
NIKENの魅力は、フロントタイヤが2本装着されているため、通常の2倍のグリップを得ることができる事。
そして、ローサイドやハイサイドを起こし転倒するリスクが大幅に減少することです。
これは、今までの二輪車産業において革命的な技術革新!!
NIKENは、バイクの新時代を切り開く存在といえるのではないでしょうか。
9月13日に予約が開始されており、本体価格は消費税込みで178万2000円。
受注生産となっているため、未だかつてなかった新感覚バイクを手に入れるチャンスは今だけかも!!
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