バイクの名義変更の方法を知っていますか。フリマサイトやオークションサイトで購入したバイクが届いたら、どのように名義変更すればいいのでしょうか。書類作成から名義変更当日の流れまで、詳しく解説します。
CONTENTS
排気量によって書類が異なる
バイクの個人売買は、トラックやバンで配送可能で、配送業者の手配や自ら運搬といった手続きはクルマよりも難しくありません。
そのためバイクはオークションサイトやフリマサイトで格安で手に入れやすく、面倒だと思わる名義変更も、クルマのように車庫証明書が必要ないため、比較的簡単です。
軽自動車も車庫証明が不要かつナンバーの封印は必要ありませんが、バイクの名義変更の難易度は、軽自動車以下。
また、126cc~250ccの『軽二輪』であれば車検がないため、用意する書類はさらに減り、251cc以上の『小型二輪』よりお手軽です。
軽二輪(126~250cc)名義変更の必要書類
軽二輪届出済証
本日7/1から軽二輪車の登録は各都道府県の軽自動車検査協会から陸運事務所へと移行となりまして登録をして来ました。新しい届出済証は画像の通りになります。届出済証に記載はされていませんが、新規登録の場合は車体の長さ・幅・高さを2号書式に記載する必要があります。 pic.twitter.com/ZZzyKYF5nf
— ホンダドリーム山梨 (@dream_yamanashi) 2019年7月1日
軽自動車届出済証は、バイクを購入すると必ずついてくる書類です。
そのため、もし紛失してしまうと再発行が必要になります。
住民票
新所有者の住民票は、発行から3ヵ月以内のものが必要です。
自賠責保険証明書
自賠責保険は、有効期限が残っているもの。
名義変更当日は自賠責保険の名義は旧所有者のままでも構いませんが、バイクの名義変更が終わった後には自賠責保険の名義変更も行いましょう。
軽自動車届出済証記入申告書または軽自動車届出済証返納書
エストレアヒストリー③ヤフオクで落札し自分で登録を決意!、必要なものを調査!前オーナーが軽自動車届出済証返納証明書・軽自動車届出済証返納確認書の2通を必ず用意してることを確認。そして住民票・自賠責保険証明書・現金・印鑑です。申請用紙¥40ナンバー¥520で忘れてはいけないものが・続 pic.twitter.com/7rfSOZtJBC
— みのまるも*OUTDOOR&Bike*minoasobo’s (@minoasobos) 2019年9月23日
軽自動車届出済証記入申請書および、軽自動車届出済証返納書は陸運局で配布されています。
名義変更の際に同一管轄内の名義変更なら書類が青色の『軽自動車届出済証記入申告書』、管轄を変更する場合は白色の『軽自動車届出済証返納書』を使用します。
ちなみに、新旧所有者と新旧使用者の押印欄は、認印でも構いません。
軽自動車届出書【管轄が変わる場合】
画像のタイプの軽自動車届出書と自賠責は確認した
たしか250はこれだけだったよな pic.twitter.com/wchivOU6ua— あきらてんちょう (@akiracb11) 2019年8月30日
管轄が変わる場合は、緑色の『軽自動車届出書』が必要です。
新所有者と新使用者の押印欄は、認印でも構いません。
軽自動車税申告書
軽自動車税の申告書は、陸運局内で配布しています。
都道府県によって用紙のフォーマットが異なる場合があるため、当日陸運局内に用意してある見本を見ながら記入することをおすすめします。
小型二輪(251~cc)の名義変更に必要な書類
小型二輪車の場合は車検が必要なため、名義変更の際に必要な書類が増加します。
車検証
250cc以下であれば軽二輪届出済証でしたが、251cc以上の場合は2年に1度の車検があるため、届出済証のかわりに車検証が必要となります。
そのため、名義変更の際は車検証の所有者および使用者の記載を変更することが必要です。
譲渡証明書
譲渡証明書は、旧所有者の現住所と氏名、その下に新所有者の住所と氏名を記入します。
旧所有者の押印は認印でかまいません。
譲渡の日付は正確な引き渡し日の証明を求められることはないため、大体の日付でも問題ありません。
譲渡証明書ダウンロードは、こちら(国土交通省サイトから引用)のリンクからできます。
委任状
新所有者が名義変更を行う際は、委任者欄に旧所有者の氏名・住所・押印の入った委任状が必要です。
また、新旧所有者どちらでもない代理人が行う場合は、受任者に代理人の住所・氏名、2つある委任者欄には、旧所有者と新所有者の住所、氏名、押印が必要になります。
また、委任項目には『記載変更』と記入し、ナンバーもしくは車台番号を記入。
委任状のダウンロードは、こちら(国土交通省サイトから引用)から可能です。
手数料納付書
手数料納付書には『自動車登録番号または車体番号』『所有者又は使用者の氏名又は名称』『申請人又は申請代理人の氏名』を記入後、手数料分の検査登録印紙500円を貼り付けます。
手数料納付書は陸運局に備え付けてあり、検査登録印紙も陸運局内の売店で販売されています。
手数料納付書ダウンロードは、こちら(国土交通省サイトから引用)のリンクから可能です。
申請書(第1号様式)
申請書は、陸運局内の売店で購入できます。
用紙はコンピューターで読み取るOCRシートのため、鉛筆で濃く記入し、新所有者と旧所有者の押印は認印で問題ありません。
OCR3号シート【車検有効期限ステッカー再発行の際】
車検有効期限のステッカーは、ナンバープレートの左上に貼らなければならず、車検ステッカーが再使用できなくなれば再発行が必要です。
この場合、『OCR3号シート』という申請書が必要となります。
必要事項の記入と使用者の押印(署名でも可)をしたシートに検査登録印紙代300円を貼り付けます。
もし、ステッカーの再発行だけであれば、車検証の原本が必要です。
OCR3号シートは当日陸運局で手に入り、事前に用意する場合はA4の『コピー用紙』、『普通紙』、『PPC用紙』等のコピーが使用可能です。
OCR3号シートダウンロードは、こちら(国土交通省サイトから引用)のリンクからできます。
名義変更当日の手続き
1,陸運局へ向かう
まず、使用する管轄内の陸運局へ行き、名義変更をする窓口へ向かいます。
軽二輪の場合は窓口が別のカウンターで設けられていることもあります。
名義変更をする実車で行かない場合は、軽二輪届出済証または車検証、自賠責保険証明書、新旧所有者それぞれの認印、ナンバープレートを忘れずに持っていきましょう。
2,必要書類の購入と作成
名義変更に必要な書類一式と『手数料納付書』『OCR3号シート』に貼り付ける検査登録印紙を売店で購入します。
書類作成は、用意されている見本を参考にして記入しましょう。
3,ナンバープレートの変更
返却窓口にナンバープレートを返却し、申請書に返却印を押してもらいます。
ナンバープレートの自賠責保険の有効期限ステッカーや、車検有効期限のステッカーを再利用する場合は、あらかじめ剥がしておきましょう。
4,書類を提出
申請書類一式を窓口に提出し、整理券をもって待機します。
週末、月末、年末、年度末は混み合うことがあるので、考慮して日にちを決めるとスムーズです。
もし、記入間違いや記入漏れ、書類の不足があれば出直しになり、事前準備で必要だった書類がなければ再度戻って用意してから陸運局へ出直さなければならないため、名義変更時の事前準備は非常に重要です。
書類の不備がなければ、新しい軽二輪届出済証または車検証が交付されます。
交付後は記載内容に漏れや間違いがないかを確認しておきましょう。
5,税金の手続き・申告
バイクの名義変更の申請が終われば、次は税金の申告です。
クルマのように自動車所得税がないため、バイクの軽自動車税申告は、各都道府県によって異なります。
前述した『4,書類の提出』の際に、同時に行われることもあれば、窓口が異なる場合もあるため、軽自動車税申告の手続きは受付窓口で問い合わせてください。
6,新ナンバープレートの購入と変更
新しいナンバープレートを購入し、名義変更をしたバイクで自走する際は、その場でナンバープレートを取り付けます。
ナンバープレートは都道府県によって異なり、520~750円です。
車検有効期限のステッカー再発行の場合は、事前に再発行を終えて新しいナンバープレートに貼り付けます。
さらに、自賠責保険の有効期限のステッカーも、前のプレートから剥がしたものを再利用して貼り付けるのですが、うまく剥がせなかったり、貼り付けてもすぐに剥がれでしまうようであれば、保険会社で再交付してもらってください。
車体の名義変更終了後は自賠責保険の名義変更も
クルマもそうですが、バイクの名義変更を陸運局で終えても、自賠責保険の名義は変わっていません。
もし、自賠責保険の名義を旧所有者からかえずに乗っていれば、自賠責保険の通知が旧所有者へ行くことになるため、自賠責保険の有効期限が切れても、知らずにそのまま乗ってしまうこともあります。
また、もしもの事故で自賠責保険の名義と車検証および届出済証の名義が異なれば、相手側もしくは警察官に問いただされることや過失割合を決める際に不利になることも。
自賠責保険の保険金が必要なときに、保険金が引き渡されないなどのトラブルにも繋がりかねません。
そのため、名義変更後は自賠責保険の名義変更も速やかに行いましょう。
自賠責保険の名義変更は、そのバイクにかけられている自賠責保険の契約保険会社の支店窓口で行うのが通常ですが、一部バイクショップで行ってくれることもあります。
必要な書類は、『自賠責保険承認請求書』『自賠責保険証明書』『譲ったことが確認できる書類』の3つ。
このうち、自賠責保険承認請求書は新旧所有者の実印が押されているもので、旧所有者の実印と印鑑証明書が必要です。
印鑑証明書の表には「使用目的を自賠責保険の名義変更だけに限定する」と記載し、所有者の現住所・氏名と印鑑証明書に記載されている住所・氏名が一致していなければなりません。
譲ったことが確認できる書類は、名義変更を新所有者が行う場合は旧所有者の実印と印鑑証明書、名義変更を旧所有者が行う場合は、免許証、健康保険証といった旧所有者の確認書類です。
まとめ
激安バイクを個人間で売買できるようになれば、移動のためだけでなく、カスタムやレース車両のベースを低コストで製作できたり、新たな楽しみ方が発見できます。
名義変更の実践は、さらにバイクライフを楽しむために体験しておくべきです。
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