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2017年のF1序盤は大波乱のレースばかり!全チームを振り返って見えた中盤戦の展望とは

2017年のF1もモナコGPまでを消化し、全20戦中6戦が終了しました。昨年までの王者メルセデスが近年稀に見る苦戦を強いられ、フェラーリが選手権をリードするなど例年以上に話題の多い序盤戦となっています。そこで今回は今季のF1をチームごとに振り返ってご紹介していこうと思います。

 

©︎Pirelli

 

熾烈なトップ争いに盛り上がりを見せる2017年のF1

 

©︎Pirelli

 

3月に開幕を迎えたF1もすでに6戦を消化し、序盤戦が終了しました。

近年のF1は王者メルセデスの圧倒的な強さによってワンサイドゲームとも言える展開が続いていましたが、今季はその勢力図に大きな変化が起こっています。

毎戦のように激しい優勝争いが繰り広げられ、チェッカーを受けるまで誰が勝つのか分からない僅差の戦いで大きく盛り上がっているのです。

そこで今回は序盤戦を終えた2017年シーズンをチームごとに振り返って見ていきましょう。

 

メルセデス

 

©Pirelli

 

チームランキング:179点 (2位)

No.44 ルイス・ハミルトン:104ポイント (2位)

No.77 バルテリ・ボッタス:75ポイント (3位)

タイトル最有力候補に挙げられ、今季は4連覇をかけて戦う王者メルセデス。

しかし、蓋を開けてみれば台頭著しいフェラーリに劣勢を強いられ、序盤戦を終了することになりました。

ハミルトンは開幕戦でポールポジションを獲得するなど昨年と変わらぬ速さを予感させましたが、ここまで6戦を終えて2勝という結果に終わっています。

特筆すべきは優勝回数の減少よりも表彰台に登れなかったレースが2戦もあり、不調に陥ると多くのポイントを取りこぼしていることが非常に気がかりなところです。

また、新たに移籍してきたボッタスは、開幕戦から予想以上の活躍を見せており第4戦ロシアGPでは自身初優勝も達成。

スペインGPでは速さだけではなく同僚の優勝争いをアシストする走りも見せ、チームからも高い評価を勝ち取っています。

フェラーリとの戦いは今季のF1で最大の注目点となっており、マシンの速さだけではなく耐久性に優れるパワーユニットを持っている為、終盤戦ではライバルに比べて優位に戦える可能性を残しています。

 

フェラーリ

 

©Pirelli

 

チームランキング:196点 (1位)

No.5 セバスチャン・ベッテル:129点 (1位)

No.7 キミ・ライコネン:67点 (4位)

今季、最も話題を呼んでいるのが名門フェラーリです。

昨年は飛躍が期待されながら未勝利に終わるという苦しい1年を過ごしましたが、今季はファンの期待に応える力強いレースを見せつけています。

ベッテルは開幕戦での優勝を皮切りに6戦3勝に加え3度の2位表彰台を獲得しており、抜群の安定感で選手権をリード。

フェラーリにとって2008年以来、自身にとっては4年振りとなるタイトルへ向け、素晴らしいスタートを切りました。

一方、チームメイトのライコネンは開幕直後こそ低迷気味でしたが、第4戦ロシアGPでポールポジション争いに加わったことをきっかけに少しづつ速さを取り戻しています。

第6戦モナコGPでは自身9年ぶりとなるポールポジションを獲得。惜しくも優勝こそベッテルに譲りましたが、今後に向けて期待の持てる走りを見せました。

ここまでメルセデスに対し速さで優位に立っているように見えますが、唯一の不安はパワーユニットの使用基数です。

5基目以降のパワーユニット投入のグリッド降格が大きいことを考えると、終盤までにもう少しリードを広げて盤石な体制を築いておきたいところ。

とはいえ、マシンの速さは疑う余地もなく、2007年以来となるダブルタイトルも十分視野に入る戦いを見せています。

 

レッドブル

 

©Pirelli

 

チームランキング:97点 (3位)

No.3 ダニエル・リカルド:52点 (5位)

No.33 マックス・フェルスタッペン:45点(6位)

昨年は2勝を挙げメルセデスのライバル最有力候補と見られていたレッドブル。

今季からは空力の鬼才と呼ばれたエイドリアン・ニューウェイがマシン開発に復帰するということで、開幕前から高い下馬評を得たのですが、昨年からは大きく後退。

シーズン序盤を終えても優勝争いに絡む速さを見せることは出来ませんでした。

昨年にブレイクを果たしたフェルスタッペンと、レッドブルで4年目を迎えるリカルドの2名のドライバーが優秀なだけに、F1を盛り上げるためにも戦闘力の向上が望まれています。

第7戦カナダGPからは大幅なアップデートが予定されており、その効果次第では今季の開発の方向性が決まると言っても過言ではありません。

それでもフェラーリとメルセデスに次ぐ位置につけており、モナコのようにパワーユニットの性能差が出辛いコースでは、トップ争いに迫る速さを見せています。

 

フォースインディア

 

©Pirelli

 

チームランキング:53点(4位)

No.11 セルジオ・ペレス:34点 (7位)

No.31 エステバン・オコン:19点 (10位)

近年は中堅チームのなかで手堅い戦いぶりを見せているフォースインディア。

今季はマシンカラーを大幅に変更し注目を集めるだけでなく、マシン性能や戦略面でも昨年に続き安定したパフォーマンスを発揮。

上位に次ぐ位置を確保しています。

すでにチームに馴染んでいるペレスは、チームを引っ張るエース格として大活躍。

昨年のドイツGPから今季の第5戦スペインGPまで15戦連続入賞を記録するなど、マシンの力以上に多くのポイントをもたらしています。

また、今季から加入したオコンも新人離れした落ち着いた戦いぶりで5戦連続入賞を果たし、チームの躍進に大きく貢献!

残念ながらモナコGPでは、両者無得点に終わり連続入賞は途切れてしまいましたが、チーム規模の大きさを考えると力強い戦いを見せているチームです。

 

ウィリアムズ

 

©Pirelli

 

チームランキング:20点 (6位)

No.19 フェリペ・マッサ:20点 (9位)

No.18 ランス・ストロール:0点 (20位)

フェラーリ、マクラーレンに次ぐタイトル獲得回数を誇る名門ウィリアムズ。

開幕前はボッタスの移籍に伴い、引退を表明していたマッサを呼び戻すというドタバタ劇が話題を呼びました。

しかし、現役復帰を果たしたマッサはベテランらしい落ち着いた戦いぶりを見せ、ここまでチームの全得点を稼ぐという見事な仕事をこなしています。

一方、資金の持ち込みによるシート獲得に様々な意見が寄せられるストロールは、ここまでは入賞を果たせない上にチームメイトとのタイム差の開きも目立っています。

しかし、F1に乗るための手段を何年も前から考え実行してきた彼はまだ18歳という若さであり、ウィリアムズも目先の結果以上に今後の成長に期待するコメントを表明。

結果が全てとも言える世界で厳しい批判も浴びせられていますが、まずは何とか入賞を果たし周囲の評価を変えられるかという点が、中盤戦の大きな見どころと言えるでしょう。

 

マクラーレンホンダ

 

©Pirelli

 

チームランキング:0点 (10位)

No.14 フェルナンド・アロンソ:0点 (17位)

No.47 ストフェル・バンドーン:0点 (18位)

大きな飛躍が望まれた3年目のマクラーレン・ホンダは昨年以上に苦しい戦いを強いられ、今季6戦を終えて全10チームで唯一となる無得点という最悪のシーズンスタートを切ることになりました。

エースであるアロンソのモチベーションが懸念されるだけでなく、マシンの信頼性の低さが彼の持つテクニックを台無しにしていることが残念でなりません。

今季からレギュラードライバーに昇格したバンドーンは、これまでF1以外のシリーズで見せてきた速さを発揮出来ておらず、速さの無いマシンに手を焼く状態が続いています。

しかし、スペインGPの予選でアロンソがQ3に進出して以降は徐々に速さを取り戻しており、モナコGPではアロンソの代役を務めたバトン、バンドーンが揃ってトップ10に名を連ねることに!

速さに進歩が見えるものの信頼性にはまだ疑問が残りますが、まずはレースを走り切れる信頼性を確立していきたいところです。

 

トロロッソ

 

©Shunsuke Kawai

 

チームランキング:29点 (5位)

No.55 カルロス・サインツ:25点 (8位)

No.26 ダニール・クビアト:2点 (15位)

レッドブルのジュニアチームで毎年中堅チームとして注目点の多いトロロッソ。

今季はメルセデスを模倣したような突起物の無いフロントノーズを導入し、マシンの速さに一層磨きがかかっており、上位に次ぐ速さを見せることも少なくありません。

特にサインツはリタイアを喫したバーレーンGPを除くと全戦で入賞を達成しており、上位にアクシデントが起こった際には戦いに割って入るなど、スキの無い走りを見せてきました。

昨年からフェルスタッペンとの交代によりトロロッソに復帰したクビアトは、優れた速さを見せるもののレースをまとめる力ではややサインツに劣る事から、ポイント差では大きな開きが目立っています。

今季はマシンの出来が良いため、サインツの活躍に加えてクビアトも安定して入賞を果たせるようになると、チーム創設初となるシリーズランキング5位浮上!この先フォースインディアに迫る活躍を見せる可能性もあるのではないでしょうか。

 

ハース

 

©Pirelli

 

チームランキング:14点 (8位)

No.8 ロマン・グロージャン:9点 (12位)

No.20 ケビン・マグヌッセン:5点 (13位)

アメリカ国籍のチームであり、昨年は創設初年度ながら5回の入賞を果たし、ランキング8位とまずまずの船出を見せたハース。

昨年からエースとしての速さを見せるグロージャンは開幕戦で予選6位に入るなど素晴らしい走りを見せ、ここまで3度の入賞をは果たし9ポイントを獲得。

また、昨年はグロージャンがチームの全ポイントを獲得しましたが、今季新たに加入したマグヌッセンもここまでに2度の入賞を果たし、どちらのドライバーもポイントを重ねる体制を築いています。

今季も開幕直後に入賞を重ね、まずまずの序盤戦を終えましたが、ハースの課題は後半戦のマシン開発!

チーム規模においても厳しい面はありますが、2年目を迎え昨年との違いが見られるのはシーズン中のマシン開発でライバルとどの程度争えるのかというポイント!

そこが、今後の注目点になりそうです。

 

ルノー

 

©︎Pirelli

 

チームランキング:14点 (7位)

No.27 ニコ・ヒュルケンベルグ:14点 (11位)

No.30 ジョリオン・パーマー:0点(19位)

ルノーとして迎えた2年目の今季はヒュルケンベルグを獲得し、すでに昨年以上に多くのポイントを手にしているルノー。

長年中堅チームで戦ってきたヒュルケンベルグはチームの主軸になる走りが期待されており、ここまでその期待に応える走りを見せています。

そして、ここからチームの成長に向け長い期間を戦うと見られているのです。

昨年からルノーに加入したパーマーは、期待された速さを見せることが出来ず、今季もここまで無得点に終わるという厳しい結果となりました。

昨年限りで放出されるという噂も目立ったなかで今季のシートを獲得しただけに、その見方を覆すような活躍が望まれています。

しかし、近年数少ないワークスチームの戦績という見方をすると、その成長度合いはやや物足りないところですが、まだ発展途上のチームということもあり、まずは着実なチーム力の強化に重点を置いているのかもしれません。

 

ザウバー

 

©Shunsuke Kawai

 

チームランキング:4点 (9位)

No.9 マーカス・エリクソン:0点 (21位)

No.94 パスカル・ウェーレイン:4点 (14位)

今年でチーム創設25周年という節目の1年を迎えたザウバー。

2014年にチーム史上初となるシーズンを通しての無得点という大不振をきっかけに低迷を続けており、2015年には復調の兆しが見られながらも、昨年も入賞はわずか1度という厳しい戦いを強いられました。

ザウバーで3年目のシーズンを迎えるエリクソンは、2015年のイタリアGPから入賞を果たせておらず、今季の早々にシートを確保しながらも厳しい戦いを強いられています。

それでも今季からウェーレインを獲得しチーム力の向上を図りましたが、レース・オブ・チャンピオンズでの負傷が長引き、第3戦からようやく復帰。

第5戦スペインGPでは今季初入賞を達成しました。

しかし、予選でのタイムやレースペースではマシンの出来が悪く、マクラーレンが信頼性を確立すると再び最下位に転落しそうな気配も漂っています。

今季もここまで多くのレースで下位争いを演じていますがマシンの信頼性は比較的高く、リタイアの要因のほとんどがレース中のアクシデントによるものなので、荒れたレースでも着実に生き残ることが成績を大きく左右することになりそうです。

 

まとめ

 

まだ序盤を終えたばかりにも関わらず、今季のF1は多くの変化が見られました。

フェラーリの台頭や、マクラーレンホンダの後退など少しづつシリーズの流れが見えつつありますが、今季からはシーズン中のマシン開発が緩和されたため、勢力図にはまだまだ変化が起こる可能性を秘めています。

ここからカナダGPを迎えると、戦いは一気に加速しヨーロッパラウンド、そして秋ごろからはアジアへと進んでいきます。

今季は予想以上にフェラーリの速さが際立っていますが、果たしてシーズンを通してそのリードを保つことが出来るでしょうか?

シーズンはまだ3分の1を消化したのみなので、ここから戦いはフェラーリとメルセデスを中心にさらに激しくなっていきそうです!

 

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Writer Introduction
shunsuke_kawai

モータースポーツライターをさせて頂いております、河合俊佑です。10代にF1の魅力にハマり、以後フォーミュラレースに憧れを抱く。大学時代は自身でカート活動を始め、モータースポーツの面白さを体感し、魅力を伝える事を志しています。少しでもモータースポーツを楽しく、分かりやすく伝えられるよう取組んで参ります。宜しくお願い致します。

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