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レッドブル全盛期を築き上げたF1ドライバー!マーク・ウェバーとは

F1やWECなどで長年、トップレーシングドライバーとして活躍したマーク・ウェバー。F1ではレッドブルのセカンドドライバーとしてコンストラクターズチャンピオンの獲得に大貢献!さらにWECではポルシェでタイトルを獲得するなど輝かしい成績を残してきました。そんなマーク・ウェバーのこれまでの経歴を追ってみました。

 

マーク ウェバー 2010

Photo by ph-stop

 

 

レッドブル4年連続コンストラクターズチャンピオン獲得に貢献!マーク・ウェバーとは

 

マーク・ウェバー

Photo by David Merrett

 

マーク・ウェバー(Mark Alan Webber)は、オーストラリア出身の元レーシングドライバーで、これまでにF1(フォーミュラー1世界選手権)やWEC(世界耐久選手権)のドライバーとして活躍。

7年間F1のレッドブルチームに所属し、チームメイトのセバスチャン・ベッテルが2010~2013年まで4年連続チャンピオンに輝く中、セカンドドライバーでありながら多くの優勝・表彰台獲得し、レッドブルの4年連続コンストラクターズチャンピオンに大きく貢献しました。

また、WEC転向後はマシン特性など全く違うプロトタイプレーシングカーでありながら、2015年にシリーズタイトルを獲得し、F1ドライバーの底力を見せつける事に成功。

そして、WEC2016年シーズン終了後、2016年11月19日に現役を引退しました。

 

主な成績

【1994~2001年】フォーミュラーフォード・FIA-GT3・フォーミュラー3000時代

 

 

シーズン レース チーム シリーズランキング
1994年 オーストラリア フォーミュラー フォード 選手権 マーク・ウェバー 13位
1995年 オーストラリア フォーミュラー フォード 選手権 Yellow Pages Racing 4位
オーストラリアン ドライバーズ 選手権 Birrana Racing 8位
フォーミュラ フォード フェスティバル Van Diemen 3位
1996年 欧州フォーミュラフォード選手権 Van Diemen 3位
イギリスフォーミュラフォード選手権 Van Diemen 2位
オーストラリアン ドライバーズ 選手権 Van Diemen 1位
フォーミュラフォードフェスティバル Ralt Australia 10位
1997年 ブリディッシュフォーミュラ3選手権 Alan Docking Racing 4位
マカオグランプリ Alan Docking Racing 4位
マスター オブ フォーミュラー3 Alan Docking Racing 3位
1998年 FIA GT選手権 AMG Mercedes 3位
ルマン24時間耐久レース 3位
1999年 ルマン24時間耐久レース AMG Mercedes リタイア
2000年 インターナショナル フォーミュラー3000 European Arrows 3位
F1 Arrows テストドライバー
2001 インターナショナル フォーミュラー3000 Super Nova Racing 2位
F1 世界選手権 Mild Seven Benetton Renault テストドライバー

 

【2002~2013】F1時代

 

マーク ウェバー 2006

Photo by Ryosuke Yagi

 

シーズン マシン 搭載エンジン チーム 年間ランキング
2002 ミナルディ・PS02 アジアテックAT02 3.0V10KL KL・ミナルディ・アジアテック 16位
2003 ジャガーR4 コスワースCR-5 3.0V10 ジャガーレーシングF1チーム 10位
2004 ジャガーR5 コスワースCR-6 3.0V10 ジャガーレーシングF1チーム 13位
2005 ウィリアムズ・FW27 BMWP84 / 5 3.0 V10 BMW ウィリアムズF1チーム 10位
2006 ウィリアムズ・FW28 コスワース CA2006 2.4 V8 ウィリアムズF1チーム 14位
2007 レッドブルRB3 ルノーRS27 2.4V8 レッドブルレーシング 12位
2008 レッドブルRB4 ルノーRS27 2.4V8 レッドブルレーシング 11位
2009 レッドブルRB5 ルノーRS27 2.4V8 レッドブルレーシング 4位
2010 レッドブルRB6 ルノーRS27-2010 2.4V8 レッドブルレーシング 3位
2011 レッドブルRB7 ルノーRS27-2011 2.4V8 レッドブルレーシング 3位
2012 レッドブルRB8 ルノーRS27-2012 2.4V8 レッドブルレーシング 6位
2013 レッドブルRB9 ルノーRS27-2013 2.4V8 インフィニティレッドブルレーシング 3位

 

【2014~2016】WEC時代

 

マーク ウェバー 2014

Photo by Mark Seymour

 

シーズン レース マシン チーム シリーズランキング
2014 WEC Porsche 919 Hybrid Porsche Team 9位
ルマン24時間耐久レース Porsche 919 Hybrid Porsche Team リタイア
2015 WEC Porsche 919 Hybrid Porsche Team 1位
ルマン24時間耐久レース Porsche 919 Hybrid Porsche Team 2位
2016 WEC Porsche 919 Hybrid Porsche Team 4位
ルマン24時間耐久レース Porsche 919 Hybrid Porsche Team 13位

 

数々の苦難を乗り越えトップドライバーへ!マーク・ウェーバーの生い立ち

 

マーク・ウェバー

Photo by David Rubia

 

マーク・ウェーバーのレースキャリアは順風満帆というものではありませんでした。

F1ではトップクラスのドライバーにまで上り詰めましたが、それまでに自己資金でフォーミュラーレースやツーリングカーレースに参戦しています。

そんなウェバーが初めてカートに乗ったのは14歳のときで、18歳で日本のFJ1600にあたるフォーミュラ・フォードにプライベーター参戦を開始しました。

現在、F1でトップ争いを繰り広げる、ジェイソン・バトン、セバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネンなどは小学校低学年ぐらいの年齢からカートに乗り、10代後半にはF1直下のカテゴリーとなるF3を走っていたので、ウェーバーは比較的遅くレース活動をスタートさせたことになります。

そして19歳でオーストラリアのフォーミュラーフォード選手権4位、フォーミュラーフェスティバル3位の結果を残し、20歳で渡英。

同クラスのブリティッシュフォーミュラーフォード選手権に参戦して、シリーズランキング2位を獲得しました。

さらにマカオGP、マスター・オブ・フォーミュラー3などに参加していましたが、1997年は資金調達に苦しむことになるもオーストラリアのラグビー組合、David Campeseから資金支援を受けてレース活動を続けることができました。

その後1997年のシーズン中にメルセデスベンツからドライバーオファーを受け、最初は断りましたが、その後オーストリアのレッドブルリングサーキットのテストに参加。

メルセデスベンツからの熱烈な説得に応じ、FIA-GT選手権とル・マン24時間耐久レースに参戦します。

残念ながらル・マン24時間耐久レースでは、メルセデスベンツ車両の欠陥で2年連続リタイヤ、不出場と不運が続きましたが、1998年FIA-GT選手権ではシリーズ3位に入る活躍をみせました。

そして2001年からはインターナショナルフォーミュラー3000に参戦し、シリーズランキング2位を獲得。

同時に、アローズF1チームとマイルドセブンベネトンルノーのテストドライバーも務めます。

翌2002年からは、遂にKL・ミナルディ・アジアテックからF1フル参戦を果たし、ジャガー、BMW、ウイリアムズを経て、2007年からレッドブルレーシングに加入。

2009年はレッドブルレーシングのファーストドライバーに就任し、同年に加入したセバスチャン・ベッテルがセカンドドライバーという陣営でしたが、ウェバー4位、ベッテル2位という結果を受け、翌年はウェバーがセカンドドライバーに降格する事に。

2010年はタイトルを獲得したベッテルと14ポイント差でランキング3位となり、レッドブルチームは初のコンストラクターズチャンピオンとなりました。

そこから、ベッテルは4年連続でドライバーズタイトルを獲得。

レッドブルも2013年まで4年連続、コンストラクターズチャンピオンとなりました。

このレッドブルのコンストラクターズチャンピオン4連覇の陰には、もちろんウェバーの大きな功績があった事は言うまでもありません。

その後、2014~2016年は活動の場をWECへ移し、ポルシェワークスで2015年シリーズチャンピオンを獲得。

カテゴリーは違えども、F1のみだけではなくポルシェでも、その栄光に大きく貢献を果たしました。

 

大のロードレースファン

 

ウェバーは、高校生の時、ラグビーに打ち込んでいましたが、レーシングドライバーになろうと思ったきっかけは、元F1ドライバー アラン・プロストと元WGP(ロードレース世界選手権)ライダー ケビン・シュワンツへの憧れでした。

ちなみに、彼はカートを始める以前はミニバイクにも乗っていたそうで、もし14歳のときにカートに乗らなかったらMotoGP™ライダーになっていたかもしれません。

そして現在もウェバーは、ツイッターでMotoGP™観戦をしている様子をしばしば投稿しており、現役ドライバー時代はマン島TTレースを現地観戦していたほど、ロードレースファンとしても有名です。

 

レッドブルを去った引き金となった『マルチ21』

ウェバーは2013年シーズンを最後にレッドブルを去り、同時にF1から離れました。

この原因に関しては、2015年7月に出した自叙伝『Aussie Grit』で語っています。

2013年3月24日に開催されたマレーシアGPでウェーバーはポールポジション、ベッテルは予選5番手という結果に。

決勝レースは前半からウェットコンディションとなり、タイヤ選択や路面状態の変化で大きく順位を左右するレースとなりました。

そんな中、ウェバーはタイヤ選択やピットタイミングが成功しトップに躍り出ましたが、そこにベッテルの猛追劇が始まります。

チームは難しいコンディションのため、そのままの順位をキープする意味の『マルチ21』というサインを無線で伝えましたが、ベッテルはそれを無視し、結果としてウェバーを抜いて優勝をさらってしまったのです。

チームオーダーを無視したベッテルは反省の態度をみせましたが、次戦以降のレース前に行う両選手の話し合いが上手くいかず、ベッテルは明らかにウェバーへの態度が変わっていきました。

この問題はドライバー間だけでなくチーム全体の雰囲気にも影響を及ぼす事になり、レッドブルとの話し合いの末、ウェバーが離れることを決めたようです。

彼自身、レッドブルのコンストラクターズチャンピオン獲得に大きく貢献し、2013年シーズンを3位で終えるなど、まだまだドライバーとして最高の時期と言えました。

しかし、ウェバーがF1を去った理由は、少なからずベッテルとの確執があったそうです。

 

まとめ

 

 

マーク・ウェバー

Photo by Jake Archibald

 

ウェバーはF1で、通算優勝9回、2位16回、3位17回を獲得しています。

また、2009年を除いては、すべてセカンドドライバーであったためシリーズチャンピオンは取れなかったものの、今日までレッドブルチームがコンストラクターズチャンピオン争いの常連になるほど強くなったのは、彼がいたからこそ。

ウェバーはF1の歴史の中で、これからも語り継がれる偉大なドライバーの1人なのです。

 

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Writer Introduction
池田 勇生

自動車・バイクを専門にフリーライターをしています。10代からTVでバイクレースを観たり、自らミニバイクレースへ参戦もしたりなんかして、プロレーサーに憧れていた青春時代を過ごしていました。車離れやバイク離れといわれる昨今ですが、若い方へ多くの魅力を伝えていき今後の自動車・バイク業界を盛り上げていきたいです。

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