他車とのバトルの際の距離感の違い

では僕が参戦した3戦のうち、イモラ戦のRace2、ムジェロ戦のRace2でのオーバーテイクをまとめた動画を作りましたので是非一度こちらをご覧下さい。

僕は日本の箱車の耐久レース…スーパ−GTやスーパー耐久には未だ参戦したことがないので単純な比較はできないのですが、基本的に相手との距離が非常に近く、近いどころかターンイン時にコツコツ当てて行ったりと自分にとっては考えられないくらいアグレッシブでした。

例えば2:04~のシーン。僕がイン側に顔をチラつかせてからアウトに振ってブレーキング勝負に入った際、僕の方がレイトブレーキングしているのにも関わらずターンインを許してくれませんでした。

そこから僕も負けじとアウト側をキープしていきましたが、その時も構わずどんどんアウトに寄せてきていて、正直本当にぶつかるんじゃないかとヒヤヒヤしていました。

ですが、こんなの序の口。

一つ上のクラス、スーパーGT3クラスのRace1は全車本当に痺れるくらいアグレッシブに攻めていて、とにかく凄かったです。

こちらもYouTubeにダイジェストが上がっていますので是非ご覧下さい。

 

ストリーミング配信はもちろん、TV放送まで!

TV取材

出典:http://www.acisportitalia.it/CIGT/

僕がイタリアGTで一番嬉しかったこと、それはイタリアGTの公式ホームページでライブストリーミング及びライブタイミングが配信されていたこと。

イタリアで単身でレースをしていた僕にとって、日本のファンの皆様がストリーミングを通して応援して下さっているということが本当に励みになりました。

自分が走っている様子が全世界に配信されているというのは、実は15年間のレース人生で初めてのことでした。

特に最終戦MugelloのRace2、チェッカーフラッグを受けた時はお世話になった方々の顔が本当に頭に浮かびました。

チェッカーの時に力強く掲げた拳が、その後ふわっと力が抜けていっているのはそのせいです…。

そしてこのレース、実はイタリアのテレビでも生放送されていました。

イタリアでは普通にモータースポーツがテレビコンテンツの一つとして認識されているようで、ヴァレルンガの次、イモラの帰りに、ボローニャの空港で「Oh!ネモートサン!」とお声掛け頂いたのはこのお陰だったようです。

実はイモラではイタリアF4もテレビで生放送されていたようで、モータースポーツに対する認知度、考えの違いを大きく感じました。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

初めてのヨーロッパでのレースは僕にとって本当に全てが新鮮で刺激的でした。

もしスーパ−GTやスーパー耐久に参戦する日が来たとしたら、今度は日本と海外の違いもご紹介していけたらなと思います。

誰か乗せて下さい!(汗)

 

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