ビッグデュアルパーパスモデルの帝王がフルモデルチェンジを果たし、BMW新型R1250GS/GSアドベンチャーが登場しました。従来のR1200GS/GSアドベンチャーからエンジンを大幅に改良。可変カムシャフトコントロールシステムをGSシリーズに初採用し、低速及び高速時の出力を向上!すでに完成形だと思われたGSシリーズに、新型R1250GS/GSアドベンチャーの登場で新たな風を吹かせました。

 

BMW新型R1250GSアドベンチャー/ 出典:https://www.press.bmwgroup.com/global

 

排気量アップと可変カムシャフト搭載でBMW新型R1250GS/GSアドベンチャー登場

 

BMW新型R1250GS HP / 出典:https://www.press.bmwgroup.com/global

 

BMW GSシリーズといえば、アドベンチャーモデルを切り開いた先駆者。

大きな車体にもかかわらずオフロードでの走破性能が高く、高速道路・市街地・ワイディングなどを長時間走行するロングツーリングでは、ライダーに快適なクルージング走行を約束してくれます。

また、2004年から発売されているR1200GSは2013年にモデルチェンジを行い、エンジンを空冷から空水冷に変更。

これは水冷35%、空冷65%の比率で冷却する方式で、BMW独特の空冷エンジンとしての味付けも残されました。

そこから5年が経過し、排気量アップをしてたことでR1250GSにモデル名を変更。

GSシリーズで初めて可変カムシャフトコントロールシステムを搭載するなど、既に十分すぎる出力/トルクをもったバイクですが、今回のフルモデルチェンジでさらなるパワーを手に入れ、ビッグデュアルパーパスモデルの帝王とされる風格にさらに磨きがかかりました。

 

BMW・R1250GSとは

 

BMW・R80G/S / 出典:https://www.press.bmwgroup.com/global

 

R1250GSはR1200GSの後継モデルとして登場し、2013~2018年まで生産された大型バイクで、歴代モデルや派生モデルを総称して『GSシリーズ』と呼ばれています。

そんなGSシリーズの源流は1980年に発売されたオフローダー『R80G/S』で、パリダカールラリーで数度優勝するなど輝かしい功績の金字塔を立てました。

そしてR80G/Sの登場から、排気量をアップさせながらフルモデルチェンジを行っていきます。

1999年に発売されたR1150GSから、スポークホイールやエンジンガード、大型ガソリンタンクを装備したGSアドベンチャーを発売。

GSシリーズは背の高いビッグオフロードバイクという雰囲気ですが、オンロードでも高い走行性能と快適性をもち、オン/オフ問わず高い走破性をもったデュアルパーパスバイク。

そんなGSシリーズが登場したことがきっかけでドゥカティ ムルティストラーダ、KTM アドベンチャーシリーズ、トライアンフ タイガーなど大型デュアルパーパスモデルが発売され、このクラスを開拓したモデルとしても知られています。

 

可変バルブ機構により車重5キロ増を感じさせない大幅なパワーアップ!

 

BMW新型R1250GS・エンジン / 出典:https://www.press.bmwgroup.com/global

 

BMW新型R1250GS・エンジンヘッド部分 / 出典:https://www.press.bmwgroup.com/global

 

新型R1250GSのエンジンは、従来モデルより84cc排気量がアップされ、可変バルブタイミングシステムが初めて採用されました。

それは、回転数5000rpmを境に低回転用カムと高回転用カムに切り替わる、ホンダVTECエンジンようなシステムです。

2輪車でいえばホンダCB400の『HYPER VTEC Revo』やスズキ GSX-R1000の『SR-VVT(Suzuki Racing Variable Valve Timing)』などがあり、珍しい機構ではないように思われがちですが、すべてのバイクやエンジンの種類に用いるのは、開発段階でかなり困難があるようで、BMWの二輪車生産販売部門『BMWモトラッド』の開発陣によれば、10数年前から可変バルブタイミングシステムを模索していて、四輪ではおなじみの技術であってもいざ二輪車に搭載しようとするとエンジンの重量が増してしまい、二輪車のバランスが崩れやすい問題に苦戦していたそう。

それでも新型R1250GSのエンジン部はR1200GSに比べて3キロだけ重くなっていますが、それ以外の重量増は2キロに抑え、車重はR1200GSより5キロ増におさめられています。

その代わりに、最高出力はR1200GSに比べて9%増しの136PS、最大トルクは14%増の14.5kgf・mを発します。

しかも、排気量をアップしているのもかかわらず、燃費値は0.8km/リッター伸びて21.0km/リッター(WMTCモード)に!!

これは、5キロの車重増をすべて帳消しにしても、おつりが来るぐらいの大進歩です。

可変バルブを搭載しただけでなく、カムシャフトの駆動を従来のローラーチェーンからサイレントチェーンに変更。

オイル供給システムの見直しや、ツインジェットインジェクター装備と新型エキゾーストシステムの採用など、いたるところで改良が成され、幅広い回転域での安定した駆動力を発揮。

排出ガスや燃費の改善も果たして、エンジンの大幅な改良をしてもBMWならではの水平対向2気筒エンジンの官能的なサウンドは健在です。

 

BMW・R1250GS/GSアドベンチャーのモデルラインナップ

 

BMW新型R1250GS |左上:ブラック・ストーム・メタリック、右上:コスミック・ブルー・メタリック、左下:ブラック・ストーム・メタリック/ナイト・ブラック・マット (452 Style Exclusive) 、右下:モータースポ―ツ (ライト・ホワイト/レーシング・ブルー・メタリック/レーシング・レッド)(456 Style HP) / 出典:https://www.press.bmwgroup.com/global

 

BMW新型R1250GSアドベンチャー |左上:HP モータースポーツ(456 Style HP)、右上:アイス・グレー、左下:カラマタ・メタリック・マット(452 Style Exclusive) / 出典:https://www.press.bmwgroup.com/global

 

R1250GSは、車体本体価格税込みで2,510,000円。

STDカラーで『ブラック ・ストーム・ メタリック』そして、オプションカラーでは『コスミック・ブルー・メタリック』が13,000円、『ブラック・ストーム・メタリック/ナイト・ブラック・マット (452 Style Exclusive)』が55,000円で設定されています。

さらに、BMWオリジナルのモータースポーツカラーとスポークホイールを装備した『456スタイルHP』は本体価格+120,000円で購入可能です。

そしてR1250GSは、車体本体価格税込みで2,675,000円。

STDカラーは『アイス・グレー』、オプションカラーは『カラマタ・メタリック・マット(452 Style Exclusive)』で56,000円、『HP モータースポーツ(456 Style HP)』で63,000円の追加を用意すれば購入可能です。

 

BMW・新型R1250GS/GSアドベンチャーのスペック

 

BMW新型R1250GSアドベンチャー/ 出典:https://www.press.bmwgroup.com/global

 

R1250GS R1250GS ADVENTURE
全長×全幅×全高(mm) 2,205×965×1,490 2,270×980×1,530/1,490
軸距(mm) 1,525 1,525
シート高(mm) 850/870 Premium Standard:820/840
Premium Line:890/910
乾燥重量(kg) 249 278/281
乗車定員(人) 2 2
エンジン種類 空水冷4ストローク水平対向2気筒DOHC8バルブ 空水冷4ストローク水平対向2気筒DOHC8バルブ
排気量(cc) 1,254 1,254
内径×行程(mm) 102.5×76 102.5×76
圧縮比 12.5:1 12.5:1
最高出力(kW[PS]/rpm) 100[136]/7,750 100[136]/7,750
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 143[14.5]/6,250 143[14.5]/6,250
トランスミッション 6速 6速
タンク容量(ℓ) 20 30
タイヤサイズ 120/70R19 120/70R19
170/60R17 170/60R17
燃料消費率/WMTCモード値【クラス3】、1名乗車時(km/L) 21.0 21.0
最高速度(km/h) 219 213

 

まとめ

 

BMW新型R1250GS HP / 出典:https://www.press.bmwgroup.com/global

 

BMW GSシリーズは『いつかは乗りたいバイク』と多くのライダーから目標とされ、ユーザーからは『一生GSと付き合っていく』と言われるほどファンの多いバイクです。

さらに、2017年はR1250GS/GSアドベンチャーがBMWの中で最も売れたモデルで、販売台数は全世界で5万台以上にものぼります。

また、旧モデルも高い人気を維持しており、中古車市場でも値落ちがなく、ずいぶん前から熟成しつくされたモデルとして認知される1台。

それでも、今回のフルモデルチェンジで行われたプレス向け試乗会では、ジャーナリストの誰もが素晴らしい進化と大絶賛したようで、従来からのGSの良さを残しつつ、さらに操作しやすいパワーを手に入れました。

そんな新型R1250GS/GSアドベンチャーは、1度オーナーになれば長く付き合える相棒となる事は確実だと思います。

 

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