ドゥカティは、2020年に発売予定の新型プロトタイプ『ストリートファイターV4』をアメリカのパイクスピークレースに出場させました。ドゥカティ パニガーレV4をベースに、フェアリングを取り払い、ネイキッドとなった同モデルは、ベースマシンからしても、世界最強のストリートバイクになりそうです。
CONTENTS
ドゥカティ ストリートファイターV4のプロトタイプがパイクスピークを走行
ドゥカティから、パニガーレV4に続く90°V型4気筒エンジンを搭載した新モデルが、来年発売されるようです。
そしてドゥカティは、アメリカ コロラド州で開催されたヒルクライムレース『ブロードムーア・パイクスピーク・インターナショナル・ヒル・クライム』に、市販前のストリートファイターV4プロトタイプを出場させました。
同モデルは、アップライトなポジションのネイキッドモデルに、異形のアッパーカウルやサイドカバーを装着し、その名の通りストリートファイタースタイルに仕上げられています。
また、ドゥカティはパイクスピークで合計8回の優勝(2008年~2014年、2018年)経験を持っており、今年のライダーは去年の優勝者であるカーリン・ダン選手が担当し、予選1位を獲得。
パイクスピークでのワールドプレミアで早速、その速さは証明しました。
【訃報】パイクスピーク中の事故によりカーリン・ダン選手が死去
2019年6月30日の決勝レースに出場したカーリン・ダン選手は、フィニッシュライン寸前で大規模なハイサイドを起こし、崖から転落。
そのまま帰らぬ人となりました。
そんなカーリン・ダン選手は、ヒルクライムレースで4冠を達成し、初めて10分を切るタイムを打ち出すなど、コースレコードを樹立し続けた偉大なライダーです。
悲劇的な事故を受け、ドゥカティとパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは、クラウドファンディングサイト・GoFundMeでアカウントを作成し、カーリン・ダン選手の母親 ロミー氏を支えるために募金を募っています。
集まった募金はロミー氏に手渡され、サンタバーバラで行われるカーリン・ダン選手の栄光を称える式典の費用となる予定です。
中身はドゥカティ・パニガーレV4そのもの!最高出力214馬力!?
ストリートファイターV4プロトタイプは、パニガーレV4からフェアリングを取り外し、新たにアッパーカウル、サイドカバー、アンダーカウルを装着。
ヘッドランプは、プロトタイプには装着されていませんが、デザインの最終段階にあるとすれば、ライト部分をアッパーカウルに埋め込んだスタイルになると思われます。
また、ラジエーターサイドには空力効果を狙ったウイングが左右それぞれに2枚装着され、それほどの空力効果が重要となれば、ストリートファイターV4プロトタイプが生み出すスピード域は、末恐ろしいレベルなのかもしれません。
エンジンはパニガーレV4と同様の、1103ccV型4気筒デスモセディッチ ストラダーレが搭載され、パニガーレV4の最高出力、214PSがそのまま発揮される可能性は大きいと思われます。
フレームもパニガーレV4と同じものとみられるので、『フロントフレーム』と呼ばれるツインチューブ風のダイヤモンドフレームです。
まとめ
ストリートファイターV4プロトタイプの量産モデルは11月7日に開幕するミラノショー2019(EICMA・2019)で発表され、2020年に発売される予定です。
昨年のミラノショーでは、MVアグスタがブルターレ1000セリエオロを発表し、この最高出力は208馬力を発揮していましたが、ストリートファイターV4プロトタイプは、それを優に超えてくるでしょう。
そうなれば、ストリートファイターV4が世界最速のネイキッドモデルとなります。
同モデルの開発でドゥカティは、ストリートモデルでも世界最速を本気で狙っているのです。
Motorzではメールマガジンを配信しています。
編集部の裏話が聞けたり、最新の自動車パーツ情報が入手できるかも!?
配信を希望する方は、Motorz記事「メールマガジン「MotorzNews」はじめました。」をお読みください!