SP12EC

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2012年に発表された「SP12EC」は、ギターの神様エリック・クラプトンによってオーダーされたワンオフモデルです。
クラプトンが愛してやまない12気筒エンジンに対する敬意と自身の頭文字から「SP12EC」という名が付けられています。
クラプトンは今までに30台以上のフェラーリを所有してきましたが、最も気に入ったのは3台を乗り継いだという水平対向12気筒エンジンを搭載する「512BBi」でした。
そこで、楽に運転できる最新のモデルで「512BBi」からのインスパイアを受けたワンオフカーの製作を依頼したのです。

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ベースモデルには「458イタリア」が採用されていますが、そのエクステリアはウエストラインで別れる赤/黒のツートンカラーやフロントルーフのエアインテーク、シルバーのフロントグリルや丸型テールライトといった「512BBi」を彷彿とさせるデザインが各所に見られます。
またヘッドライトには「エンツォ」のものが使われているこだわりようです。

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エンジンには残念ながら「458イタリア」の4.5リッターV8エンジンが使われたそうですが、クラプトンはワンオフカーの製作に関われたことに非常に満足しているそうです。
SP FFX

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「SP FFX」は2014年に発表された「FF」をベースに製作されたワンオフモデルです。
この車をオーダーしたのは日本人のフェラーリコレクターと言われており、ローンチイベントは富士スピードウェイで行われました。
エクステリアの面では、フロントサイドの三連ダクトに凝った形状のフロントバンパーとリップスポーラー、ホワイトのAピラーから繋がるカーボンのルーフには「SP FFX」のロゴ、またCピラーには「スクーデリアフェラーリ」のロゴが入るなど、ベースの「FF」には見られないこだわりのカスタマイズがされています。
また元々4シーターの「FF」を3シーターにし、1席はヘルメット置きに使われるのだとか。

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エンジンやコンポネーツは「FF」のものが使われています。
赤と白とカーボンの美しいコントラストは、まさにスクーデリア・フェラーリのマルボロカラーですよね。
かっこいいです。「SP FFX」は究極のGTカーといえるでしょう。
F12 SP AMERICA

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ボンネットの三連エアインテークが目を引く「F12 SP AMERICA」は2014年に登場したワンオフモデル。
公式な発表はなかったものの、ニューヨーク州のフェラーリディーラーに登場しました。
オーナーはアメリカの食料品チェーン「Wegmans」のCEO、Danny Wegman氏。

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「F12 ベルリネッタ」をエクステリアの特徴として、ボンネットの三連エアインテークやサイドのスリット、独特なホイールアーチにダッグテール型スポイラーのリアエンドなどがあげられます。
マニアならこの字面だけで何のモデルかを想像することができるであろう名車、「250GTOシリーズ1」がモチーフとなっています。

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Wegman氏は約4億円と言われるこの車を自分の店舗に乗り付けたりと普段使いしている様子。
車は走ってなんぼ、素晴らしい姿勢ですね。
F12 TRS

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同じく2014年に登場した「F12 TRS」はイタリア・シチリア島で開催された「フェラーリ・キャバリゲート」というイベントにて公開されたワンオフモデル。
「F12ベルリネッタ」をベースに、オープントップに変更されただけでなくコクピットを取り囲む全面をダーク・ガラスを採用しスペシャル感を演出しています。
また、2シーターのヘッドレスト後方のフィンはリアスポイラーまで続いていて、50〜60年代のオープンタイプのレーシングカーを連想させるスパルタンなテイストに仕上がっています。

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モチーフとなったのは1957年に製造された「250TR(テスタロッサ)」。
ボンネットに盛り上がるV型12気筒エンジンもしっかりと「F12 TRS」で再現されています。

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インテリアではグラブコンパートメントやエアコン、フロアマットにオーディオ、ウィンドウ・コントロールなどは外されて、徹底した軽量化が行われています。
一説によるとオーナーは約4億3000万円を払ったと言われている。
そこまでして快適装備をなくしスパルタンなモデルにしているところにオーナーとフェラーリの「250 TR」への強いリスペクトを感じることのできるモデルです。
458MM スペチアーレ

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「458MM スペチアーレ」は、今年の5月31日に公開されたばかりの最新のワンオフモデルです。
一瞬「488 GTB」にも見えますが、ベースモデルはあくまでも「458イタリア」。
「458MM スペチアーレ」、「488 GTB」、「458 スペチアーレA」を比較してみると一目瞭然!ボディーやバンパーの各所にエアロダイナミクス向上を図った改良が施されているのが分かります。

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サイドには「458 スペチアーレA」にはなかった大きなエアインテーク、そして新たなデザインのリアスポイラーは実に美しい仕上がりになっています。
また最大の特徴となっているAピラーはブラックにすることで運転時の視認性を向上させると共に、フロントガラスとサイドウィンドウを一体化しているように見せるデザインが施されています。

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「458MM スペチアーレ」は旧モデルのリメイクなどではありませんが、それ故か最新モデルのフェラーリとして非常に良く纏まったデザインに仕上がっているので、是非ラインナップに加えて欲しいと思ってしまいました。
フェラーリファンにそう思わせることのできるオーナーをとても羨ましく思います。
まとめ
これらのフェラーリを所有することは全てのフェラーリオーナーにとって憧れですが、ワンオフモデルを製作してもらうには最新のフラッグシップモデルからアニバーサリーモデルやクラシックフェラーリまで何台も所有した経験を持たなければなりません。
つまりいくらお金があったところで、フェラーリに認めてもらわなければ製作してもらえない、選ばれしフェラーリオーナーしか手に入れることのできない究極のフェラーリなのです。
実際に日本人オーナーがいるということに驚きましたが、言い換えれば我々にもそのチャンスはあるという事ですね!
相場は約3億円からでしょうか、かなり高価ですがそれに見合う価値は十分にあると思います。
世界に一台だけのフェラーリ、フェラーリオーナーの方々は是非一度ご検討ください!
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