2017年のインディカー・シリーズ第2戦が4月9日にカリフォルニア州のロングビーチで開催。佐藤琢磨にとっては初優勝を飾った思い出の地。また開幕戦や直前テストでも手応えをつかんでいたレースということで、今回も優勝がありうるのではないか?と期待が高まっていた。果たして、レースはどうなったのか?振り返ってく。

©︎Indy Car

あれから4年。思い出の地「ロングビーチ」へ

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舞台となるのはカリフォルニア州のロングビーチ。かつてはF1も開催されたこととなる伝統的な市街地コース。もちろん、インディでも数々の名勝負が繰り広げられてきた。

ここで、琢磨は2013年に日本人初のインディ優勝という偉業を成し遂げた。

あれから、特にロングビーチでのレースには注目が集まってきたが、なかなか好結果を残すことができず。しかし、今年は名門アンドレッティ・オートスポーツに移籍し、開幕戦は様々な困難を乗り越え5位入賞。直前のテストでもトップタイムを記録するなど、ここ数年にない好調さを維持して週末のレースに臨んだ。

 

期待とは裏腹に…

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まずは公式予選。直前のプラクティスでは非常に好調な走りを見せ、5番手タイムを記録。予選では期待がかかった。しかしいざセッションが始まると、それまでの速さを発揮することができず18番手。

まさかのQ1脱落となってしまった。

ロングビーチは市街地コースで、あまりコースも広いとは言えず追い上げは難しい。

琢磨にとっては不本意な予選となってしまった。

佐藤琢磨コメント(アンドレッティ・オートスポーツ プレスリリースより)
「プラクティスは順調だったので、今日の予選にはがっかりしています。とにかく、いいラップタイムをマークできませんでした。今日はそういう1日だったのでしょうが、残念です。でも、僕たちにはいいクルマがあるので、明日は追い上げられるはずです」

 

意地の追い上げを見せるも…

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翌日の決勝レース。18番手と後方からのスタートとなったが、一つでも上位を目指すべくスタートからプッシュしようと試みるが、後方での混乱に巻き込まれるなど、思うようにぺーすをあげられない。

それでも琢磨は、諦めずにプッシュし、時よりオーバーテイクも披露。一時は12番手まで上がったが、残り7周というところでメカニカルトラブルが発生してしまい、無念のリタイアとなってしまった。

佐藤琢磨コメント(アンドレッティ・オートスポーツ プレスリリースより)
「長く厳しい1日でした。僕たちはほかのドライバーとは異なる3ストップ作戦を選択しました。この戦略は期待したほどうまくいかなかったうえ、最終的にはパワーを失ってマシーンを止めることになりました。プラクティス、予選、そして今朝のウォーミングアップが終わって、本当に力強い手応えを感じていたので、フィニッシュできなかったのは残念です。でも、僕たちはさらに努力して次のレースに力強く挑むつもりです」

プラクティスまでは上位に食い込んでもおかしくないパフォーマンスをみせていただけに、残念としか言いようがない週末となってしまった。

 

まとめ

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次回は第3戦バーバー。今回は結果上ではリタイアとなったが、速さとしては開幕戦同様に上位に匹敵するものがあるということも分かった。

あとは結果がついてくるだけ。特に今年は名門チームでの参戦ということもあり、今まで以上に結果が期待されるのと同時に、結果が求められる環境にもある。

次回はどんな走りを見せてくれるのか。第3戦は4月23日に開催される。

 
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