MotoGPヤマハワークスチームのライダーであるマーベリック・ビニャーレスは2017年シリーズを3位で終え、来シーズンのチャンピオン獲得の可能性を十分に感じさせる存在です。そんな来季も多大な期待がかかるマーベリック・ビニャーレスについてご紹介します。

 

マーベリック・ビニャーレス

出典:https://race.yamaha-motor.co.jp/motogp/2017/rd17/

マーベリック・ビニャーレスとは

 

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マーベリック・ビニャーレスはスペイン出身のプロバイクレーサーで、ロードレース世界選手権MotoGPクラスにヤマハワークスチーム「Movistar Yamaha MotoGP」からYamaha YZR-M1を駆り参戦しています。

また、1995年1月12日生まれで若干22歳でありながら、125ccクラス、Moto3クラス、Moto2クラスとMotoGPクラスに昇格するまでに3クラスでシリーズを戦っており、Moto3クラスではチャンピオンを獲得、Moto2クラス、MotoGPクラスの参戦初年度にはルーキーオブザイヤーを獲得するなど、輝かしい成績を残しました。

 

マーベリック・ビニャーレスの主な戦歴

 

シーズン クラス 所属チーム 参戦車両 ランキング
2011年 125cc Pev-ブルセンス-SMX-パリス・ヒルトン アプリリア RSA 125 3位
2012年 Moto3 ブルセンス・アヴァンティア FTR M312 3位
2013年 Moto3 チーム・カルボ KTM RC250GP 1位
2014年 Moto2 パギナス・アマリラス HP 40 カレックス Moto2 3位
2015年 MotoGP チームスズキ・エクスター・MotoGP スズキGSX-RR 12位
2016年 MotoGP チームスズキ・エクスター・MotoGP スズキGSX-RR 4位
2017年 MotoGP モビスター・ヤマハ・MotoGP ヤマハYZR-M1 3位

 

マーベリック・ビニャーレスの生い立ちや人間像

 

ビニャーレスが最初にバイクに乗ったのは3歳で、その後7歳になった2002年に50ccモトクロスのカタルニア地方選手権チャンピオン、70ccミニバイクレースで優勝など地元のさまざまなレースで勝利していきます。

そして12歳になった2007年には、カタルニア地方選手権125ccクラスチャンピオンを獲得し、翌2008年にドイツIDM125GP選手権で7位となるなど125ccクラスで頭角を現すようになりました。

その後、2009年からはスペインロードレース選手権125ccクラスに参戦し、初年度からシリーズランキング2位、2年目にはシリーズチャンピオンを獲得し、翌年16歳の若さでロードレース世界選手権参戦を果たしたのです。

 

マーベリック・ビニャーレスのMotoGP 125cc・Moto3クラス時代

 

マーベリック・ビニャーレスMoto3 時代

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Maverick_Vi%C3%B1ales

 

ビニャーレスは、125ccクラスでMotoGPデビューした2011年の第4戦フランスGPで優勝を果たします。

このとき彼は16歳と123日で、スコット・レディングとマルコ・メランドリに続く3番目に若い歳での優勝でした。

そして、2013年シーズンは第11戦ドイツGPと第14戦マレーシアGPを除いたすべてのレースで表彰台を獲得し、シリーズチャンピオンに輝やいたのです。

このように経験の少ない若手ライダーにも関わらず、シーズンを通しての安定した速さはトップMotoGPライダーになる要素が十分に感じられました。

 

マーベリック・ビニャーレスのMoto2クラス時代

 

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ビニャーレスは、元250ccクラス世界チャンピオンだったシト・ポンスに見出されて彼がチームオーナーを務める「パギナス・アマリラス HP 40」から2013年シーズンのMoto2クラスに参戦しました。

そして、この年も速さを見せつけシリーズ3位に入ります。

翌年もMoto2クラスに参戦すればMoto2クラスシリーズチャンピオン獲得の可能性は十分ありましたが、2015年からMotoGPクラスに復帰を予定していたスズキがライダーにビニャーレスを大抜擢したのです。

 

MotoGPクラスでのマーベリック・ビニャーレス

 

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2015年にMotoGPクラスをスズキワークスから参戦することになったビニャーレスでしたが、スズキのニューマシンGSX-RRのデータ収集とマシンのセットアップが中心となる参戦であったため、初年度から優勝は難しいとされていました。

レースは10位前後で終えることが多く、ビニャーレスとしてもホンダやヤマハ、ドゥカティのマシンを追いかけるレースが続きフラストレーションがたまっていたと思います。

しかし、翌シーズンは第2戦アルゼンチンGP以外の全てのレースで完走し、3位3回、そして1度の優勝を獲得、シリーズ4位と飛躍しました。

そして復帰してから間もないスズキGSX-RRを2年目で優勝争いができるまでに仕上げたビニャーレスは、MotoGPクラス参戦の各チームの関係者から注目され、2017年にヤマハワークス入りを果たしたのです。

2017年シーズンは開幕戦カタールGPでいきなり優勝し、さらに開幕から5戦で3回も優勝したことでシリーズチャンピオン最有力候補となりました。

しかし、終盤からヤマハワークスチームが思うように成績を出せないレースが続き、ホンダのマルク・マルケスやドゥカティのアレックス・ドビツォオーゾなどのライバルと競り負けることが多く、シリーズを3位で終えています。

 

マーベリック・ビニャーレスを見出したのはパリス・ヒルトン?

 

ビニャーレスがロードレース世界選手権125ccクラスへ参戦する初年度に所属したチームは、「Pev-ブルセンス-SMX-パリス・ヒルトン」というチームで、お騒がせセレブタレントのパリス・ヒルトンがプロデュースするチームでもありました。

パリス・ヒルトンは自動車好きであり、相当なバイク好きでもあったため、ロードレース世界選手権のサポートも行っていたのです。

ビニャーレスが初年度からシリーズ3位になったのは、パリス・ヒルトンのチームでデビューできたことが少なからずメリットだったのかもしれません。

 

まとめ

 

2017年シーズンはヤマハにとって不本意な成績に終わってしまいましたが、現在のオフシーズンで改良された新型YZR-M1のテストが順調に進んでいるようです。

ビニャーレスにとってヤマハワークスチームに入れたのは、速いマシンを手に入れることができたのと同時に、生きる伝説と名高いバレンティーノ・ロッシと同じチームに入れたことが大きな収穫になったと思います。

チームメイト間での良い関係を築いているようで、若手のビニャーレスにとってバレンティーノ・ロッシから学べることはかなり多いはず。

2017年シーズンは3位といっても、ビニャーレスやヤマハ陣営にとっては不本意な結果だったため、2018年シーズンはそれを挽回できるよう応援していきたいと思います。

 

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