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MotoGPへの登竜門!CEVレプソルインターナショナル選手権を知っていますか?

近年、CEVレプソルインターナショナル選手権出身のレーシングライダーが多くMotoGPで大活躍を見せています。マルク・マルケス、ダニ・ペドロサもこのレースからMotoGPにステップアップ、世界のトップライダーにまで登り詰めました。今ではMotoGPへの一番の近道と言っても過言ではない登竜門カテゴリーとなっています。そんなCEVレプソルインターナショナル選手権について、参戦する日本人ライダーや2018年シーズンスケジュールなどを交えてご紹介します。

 

出典:http://www.fimcevrepsol.com/en/multimedia/photos?anyo=2017&circuito=138

 

 

CEVとは

 

出典:http://www.fimcevrepsol.com/en/multimedia/photos?anyo=2017&circuito=141

 

CEVレプソルインターナショナル選手権(以下:CEV)は、スペインのロードレース選手権であり、MotoGPへ多くのトップライダーを送り出しているカテゴリーとなっています。

現在は欧州各国から多くの若手ライダーが参戦し、MotoGPへのステップアップを目指して戦っている激戦の選手権といえるでしょう。

 

他のレースとの違い

 

出典:http://www.fimcevrepsol.com/en/multimedia/photos?anyo=2017

 

CEVは元々スペイン連盟の主催で、スペイン選手権と呼ばれていましたが、2014年からFIMが統括するようになり、「FIM CEVレプソルインターナショナル選手権(FIM CEV Repsol International Championship)」へ名称を変更しました。

当初からスペインは若手ライダー育成に力を入れており、元々はスペイン国内を対象としたレースでしたが参戦するライダーが非常に多国籍となり、FIMが統括したことでレースの規模が徐々に拡大。

現在は多くの大企業がスポンサードとなり、日本企業メーカーからもホンダ、カワサキがマシンを提供。

ダンロップがタイヤのサプライヤーとなっています。

 

行われるレースカテゴリーは

 

出典:http://www.fimcevrepsol.com/en/multimedia/photos?anyo=2017&circuito=138

 

CEVはMotoGPへの登竜門となっている事もあり、MotoGPと共通の「moto2クラス」と「moto3クラス」を開催。

他にもホンダNSF250Rのレーシングマシンのみで行われる「ヨーロッパタレントカップ」、カワサキZ900のみで争われる「カワサキ Zカップ」などユニークなレースクラスも併催されています。

 

CEV出身のMotoGPライダー

 

出典:http://www.fimcevrepsol.com/en/multimedia/photos?anyo=2010&circuito=15

 

スペインでは、MotoGPで活躍した名ライダーが若手ライダーの育成に携わっています。

特に1980~1990年代にかけては、小排気量カテゴリーで活躍したスペイン人・ベテランライダーが多く、若手ライダーが最初に乗るmoto3や、moto2クラスの指導に名コーチが揃っているのも特徴の1つで、例えば1987~1993年にMotoGP250ccクラスで活躍したアルベルト・プーチや、1999年にMotoGP125ccクラスチャンピオンとなったエミリオ・アルサモラは、引退後に優秀な若手ライダーを発掘し、多くのMotoGPトップライダーを指導してきたことで有名です。

 

マルク・マルケス

マルク・マルケスは11歳だった2004年にエミリオ・アルサモラから指導を受け、2006年からCEVに参戦しました。

そして、125ccクラスで2006年に8位、2007年に9位を獲得しています。

その後2008年からは、MotoGP125ccクラスに参戦を果たしました。

 

ダニ・ペドロサ

ダニ・ペドロサは、1999年にスペイン人グランプリライダー養成プロジェクト・モビスターアクティブカップに応募し、この時のテストの結果からアルベルト・プーチに認められ、2000年からCEVに参戦します。

そして、参戦初年度にして年間ランキング4位を獲得。

2年目となる2001年から、MotoGP125ccクラスへの参戦を果たしました。

 

ホルヘ・ロレンソ

ホルヘ・ロレンソは12歳のときにCEV125ccクラスに参戦します。

当時は、CEVに参戦しているライダーの中で最年少だったようです。

その後2002年からMotoGP125ccクラスにデビュー。

MotoGPは15歳以上でなければ参戦できず、シーズン開幕ではまだ14歳だったため、15歳の誕生日であった第3戦スペインGPで15歳と1日で決勝レースデビューします。

これは決して破られることのない、MotoGPデビュー最年少記録だと思います。

 

マーベリック・ビニャーレス

マーベリック・ビニャーレスは2009年にCEV125ccクラスに参戦し、第2戦で早くも優勝を飾りました。

そして、翌2010年シーズンに125ccクラスでシリーズタイトルを獲得。

2011年から、MotoGP125ccクラスへの参戦を果たします。

 

ブラッドリー・スミス

ブラッドリー・スミスはイギリス人ライダーですが、2005年から「MotoGPアカデミー」の一員としてCEV125ccクラスに参戦。

初年度で、いきなりランキング2位という驚異の好成績をおさめました。

そして現在は、MotoGPクラスにレッドブルKTMから参戦し、アグレッシブな走りで多くのファンを楽しませる活躍を見せています。

 

スコット・レディング

イギリス出身のライダーで、若手ライダー育成プログラム「MotoGPアカデミー」の選抜テストに合格。

2016年から、CEVに参戦していました。

現在はプラマック・レーシングからDUCATI GP15でMotoGPへ参戦しています。

 

中上貴晶

中上貴晶(なかがみたかあき)は、2006年の全日本ロードレース選手権GP125クラスで6戦6勝の完全優勝を、史上最年少で記録。

同年から「MotoGPアカデミー」に参加しました。

その中でCEVにも参戦しており、このときの同期にスコット・レディングがいます。

 

ケーシー・ストーナー

ケーシー・ストーナーはアルベルト・プーチの指導により2001年からCEVへ参戦し、その年にランキング2位を獲得します。

アルベルト・プーチはストーナーを、ライダー兼チーム運営をおこなっていたルーチョ・チェッキネロへ推薦し、2002年からチェッキネロのチームLCRからMotoGP250ccクラスに参戦する事に。

ちなみにチェッキネロは長年、MotoGP125ccクラスに参戦していた小排気量レースのスペシャリストで、1998~2000年は日本人ライダー上田昇を招いてチームの共同運営をしていました。

 

現在CEVに参戦中の日本人ライダー

 

出典:http://www.honda.co.jp/CEV/race2017/photo/

 

2017年シーズンはCEVのMoto2クラスに1名、Moto3クラスに3名の日本人ライダーが参戦していました。

 

moto2クラス

ゼッケン 名前 マシン チーム 2017年ランキング
76 尾野弘樹 NTSNH-6 NTSティープロ・プロジェクト 8位

 

moto3クラス

ゼッケン 名前 マシン チーム 2017年ランキング
31 真崎一輝 NSF250RW アジアタレントチーム 6位
32 小椋藍 NSF250RW アジアタレントチーム 8位
33 國井勇輝 NSF250RW アジアタレントチーム 11位

 

2018年シーズンのスケジュール

 

出典:http://www.fimcevrepsol.com/en/multimedia/photos?anyo=2017

 

2018年シーズンは、moto2、moto3、ヨーロッパタレントカップ、カワサキZカップの4レースが行われます。

エントリーリストについてはまだ情報がありませんが、2018年も引き続き日本人ライダーが参戦し、好成績を収めることに期待したいと思います。

 

2018年シーズンスケジュール

 

日程 開催地 開催されるレース
Moto2 Moto3 ヨーロッパ
タレントカップ
カワサキ Zカップ
round 1 3月25日 ポルトガル エストニア
(2ヒート)

(2ヒート)
round 2 4月29日 スペイン バレンシア
(2ヒート)

(2ヒート)
round 3 5月19日 フランス ル・マン
round 4 6月10日 スペイン カタルニア
(2ヒート)

(2ヒート)

(2ヒート)
round 5 7月29日 スペイン アラゴン
(2ヒート)

(2ヒート)
round 6 9月30日 スペイン ヘレス
(2ヒート)

(2ヒート)

(2ヒート)
round 7 10月14日 ポルトガル アルバセテ
(2ヒート)
round 8 11月25日 スペイン バレンシア
(2ヒート)

 

まとめ

CEVは日本でまだ知名度が低く、ネットからモータースポーツニュースや二輪メーカーのホームページでしか知ることができないと思われますが。

しかしYouTubeにCEVオフィシャルチャンネルがあり、そこから毎レースを随時公開している事をご存知でしょうか。

是非、MotoGPライダーを多く輩出しているCEVに、これから注目してみてくださいね。

CEVオフィシャルチャンネル:https://www.youtube.com/user/CEVMotorcycleChamp

 

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Writer Introduction
池田 勇生

自動車・バイクを専門にフリーライターをしています。10代からTVでバイクレースを観たり、自らミニバイクレースへ参戦もしたりなんかして、プロレーサーに憧れていた青春時代を過ごしていました。車離れやバイク離れといわれる昨今ですが、若い方へ多くの魅力を伝えていき今後の自動車・バイク業界を盛り上げていきたいです。

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