現在、国内のみではなく世界の二輪車市場で賑わいを見せる250ccスポーツバイク。その中で2018年1月20日にヤマハが今季モデルのYZF-R25/R3を発売しました。今回は排ガス規制クリアのための変更でしたが、2019年あたりにはフルモデルチェンジすると噂されています。それは、いったいどんなバイクになるのでしょうか?

 

2018年ヤマハYZF-R25/R3

出典:https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/yzf-r25/gallery.html

 

 

ヤマハYZF-R25/R3とは

 

2018年ヤマハYZF-R25/R3

出典:https://www.yamahamotorsports.com/supersport/models/yzf-r3

 

ヤマハYZF-R25・YZF-R3はヤマハ発動機が生産・販売しているバイクで、排気量はYZF-R25が249cc、YZF-R3が320cc。

生産はインドネシアで行われており、欧州・北米・南米ではYZF-R3のみ、東南アジアではYZF-R25のみが販売されています。

YZF-R25/R3は2014年12月15日に発売され、ライバル車のカワサキ・ニンジャ250/400とホンダCBR250Rより遅れての登場となりました。

しかし欧州や北米ではYZF-R3のワンメイクレースが行われており、人気は同クラスのライバル車に負けてはいません。

 

2018年モデルヤマハYZF-R25/R3の仕様・スペック・価格

 

2018年ヤマハYZF-R25/R3

出典:https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/yzf-r25/color.html

 

2018年モデルは日本の平成28年度排ガス規制に対応するために、YZF-R25を1馬力ダウンさせました。

しかし、燃費は大幅にアップし、街乗りユーザーには嬉しいところ。

そして価格についても大きな変動はないため、今回は排ガス規制対応のみの変更と思われます。

2018年モデルヤマハYZF-R25/R3のスペック

 

2018年モデルYZF-R25 2018年モデルYZF-R3
全長×全幅×全高(mm) 2,090×720×1,135 2,090×720×1,135
シート高(mm) 780 780
軸間距離(mm) 1,380 1,380
最低地上高(mm) 160 160
乾燥重量(kg) 167【166】 170
乗車定員(名) 2 2
エンジン種類 水冷直列2気筒DOHC8バルブ 水冷直列2気筒DOHC8バルブ
排気量(cc) 249 320
内径×行程(mm) 60.0×44.1 68.0×44.1
最高出力(kW[PS]/rpm) 26[35]/12,000
【27[ 36] /12,000】
31[42]/10,750
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 23[2.3]/10,000 29[3.0]/9,000
トランスミッション 常時噛合式6速 常時噛合式6速
タイヤサイズ 前:10/70-17M/C(54H)
後:140/70-17M/C(66H)
前:10/70-17M/C(54S)
後:140/70-17M/C(66S)
燃費 国土交通省届出値定地燃費値(km/L) 41.3【33.5〈2名乗車時〉】 37.7【34.6〈2名乗車時〉】
WMTCモード値(km/L) 27.2【26.2】 27.6【24.4】

※【 】内は2017年モデル

 

2018年モデルヤマハYZF-R25/R3の価格

 

YZF-R25 YZF-R25 ABS YZF-R3 ABS
価格(税込) 567,000円【556,200円】 610,200円【599,400円】 642,600円【631,800円】

※【 】内は2017年モデル

 

新型ヤマハYZF-R15がカッコよくなっていた

 

2017年ヤマハYZF-R15

2017年モデル YZF-R15 / 出典:http://www.yamaha-motor.co.id/product/all-new-r15

ヤマハYZF-R25/R3よりも一回り小さいYZF-R15は、2017年モデルでフルモデルチェンジされ、YZF-R1・YZF-R6を継承するデザインとなりました。

日本での導入も期待されますが、現在はインドネシアをはじめとする東南アジア諸国だけでのみの販売。

そんな新型YZF-R15は、アッパーカウルやシートカウルなどがYZF-R1/R6に近いスタイルとなり、ヘッドランプやテールランプはLEDに変更。

そして驚くべきはフロントサスペンションに倒立フォークが搭載されたことで、カッコよさに磨きが掛かります。

また、エンジンには可変バルブ機構(VVA:Variable Valve Actuation)とスリッパークラッチを採用し、150ccバイクでありながら大型スーパースポーツバイク並みの豪華な作りに!

YZFシリーズの末っ子であるYZF-R15が以上のような変更内容となれば、次期YZF-R25/R3にも同じような変更が成される事に期待できるのではないでしょうか。

 

待望の倒立フォーク搭載!YZFシリーズへ統一デザインになる可能性が高い

 

2017年ヤマハYZF-R15

出典:http://www.yamaha-motor.co.id/product/all-new-r15-movistar-1

次期YZF-R25ではヘッドランプ周りを意匠変更と、YZF-R6のようにスーパースポーツ度合いが向上すると見られています。

また、YZFシリーズはデザインの共通化を図る傾向にあるため、YZF-R1やYZF-R6のようにヘッドライトをかなりコンパクトに収めたGPマシンのようなスッキリとしたスタイルになるはず!

そして、サスペンションには待望の倒立フォーク搭載が見込まれ、倒立フォークの製造元はヤマハと長く付き合いのあるカヤバ製のものと予想されます。

ハイテク技術満載のエンジンへ大幅変更か!?

 

2018年ヤマハYZF-R25/R3

出典:https://www.yamahamotorsports.com/supersport/models/yzf-r3

 

次期YZF-R25/R3のエンジンは、YZF-R15と同様に可変バルブ機構とスリッパークラッチの搭載が予想されます。

よって、エンジンの大幅な変更をすることことで、よりパワーアップされることも!?

しかし、欧州で2020年から施行される排ガス規制『EURO5』をクリアすることを前提にするのであれば、現行モデルから極端なパワーアップをすることは難しいかもしれません。

それでも、ライバル車以上の性能アップを図っているのであれば、現在ホンダCBR250が38馬力、カワサキ・ニンジャ250が37馬力であるため、次期YZF-R25は38馬力ぐらいまでのパワーアップが見込めると思います。

 

次期YZF-R25/R3のフルデジタルメーターに変更されるのか?

 

2017年ヤマハYZF-R15

出典:http://www.yamaha-motor.co.id/product/all-new-r15-movistar-1

 

YZF-R15には、フルデジタルメーターが採用されました。

そして、ライバル車であるホンダCBR250RRとスズキGSX250Rもフルデジタルメーターが採用されているため、次期YZF-R25/R3にもフルデジタルメーターが装着されることが有力と思われます。

 

70万円以上!? 次期YZF-R25/R3の価格はどうなる?

 

2017年ホンダCBR250RR

ホンダ・CBR250RR / © Honda Motor Co., Ltd.

 

2018年カワサキ・ニンジャ250

カワサキ・ニンジャ250 / 出典:http://product.kawasaki-motor.co.id/prdcdetail-120-2018-ninja-250-se.html

 

現在、250ccスーパースポーツクラスで最も高いのは、ホンダCBR250RRで75万6千円。

ホンダは、CBR250RRよりもワンランク下にあたるCBR250Rが生産終了となったため、250ccスーパースポーツバイクは1車種のみにもかかわらず、かなり思い切った価格設定をしています。

では、次期ヤマハYZF-R25/R3も70万円以上になるのでしょうか?

2018年2月1日に発売された新型カワサキ・ニンジャ250は62万9,640円であるため、少なからず60万円代中盤ぐらい、60万円代前半から70万円前後の価格になる事が予想されます。

 

まとめ

 


性能面でかなりの期待が持てる、ヤマハの次期YZF-R25/R3。

今回ご紹介したのはあくまで予想となりますが、YZF-R25/R3はデビューした時から高いポテンシャルを誇ったため、次期YZF-R25/R3はクラス最高の性能になることは間違いありません。

こうやって、生まれ変わったYZF-R25/R3の登場まで色々と予想を立て、想像するのもバイクの楽しみ方の1つ!

新型YZF-R25/R3の発表に期待したいと思います。

 

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