若手ドライバーの登竜門として2015年から始まった「FIA-F4日本選手権」。早くも2シーズン目を迎え、今週は富士スピードウェイで第3・4戦が行われる。SUPER GTのサポートレースとして開催され、注目度も高いレースであるFIA-F4の見どころに迫ります!

出典:https://fiaf4.jp/gallerys

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開幕戦、第二戦を岡山国際サーキットで行い、川端伸太郎選手が開幕2連勝と開幕ダッシュを決めスタートしたFIA-F4日本選手権。開幕戦からの振り返りと、第3戦、第4戦富士スピードウェイでの見所をご紹介します。

 

2年目を迎える日本選手権、“松本恵二最後の弟子”川端伸太郎が開幕2連勝

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昨年、最終戦の最終コーナーまで激しいチャンピオン争いを繰り広げた坪井翔選手と牧野任祐選手は全日本F3選手権へステップアップ。山田真之亮選手はGT300クラスへと戦いの場を移しました。

FIAF4開幕戦

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シリーズを引っ張っていた2人が早くもFIA-F4から卒業したことで、覇権争いが開幕戦から白熱。

そこで主導権を握ったのが川端伸太郎。昨年5月に他界された故・松本恵二氏が最後に育てようとしていた愛弟子だ。第1戦ではポールポジションからスタートすると、途中セーフティカー導入の波乱がありながらも、後続を寄せ付けない走りでトップチェッカー。天国の師匠に捧げる初優勝を飾った。

これで勢いに乗った川端は、翌日の第2戦も優勝。早くもチャンピオン争いでライバルを一歩リードした。

 

川端選手に、インタビューしました。

川端伸太郎選手優勝

Motorz:おめでとうございます!勝利の要因は何でしょうか?

川端選手:ありがとうございます。勝利の要因は、気持ちの面が違いました。

Motorz:気持ちの面とは?メンタルということですか?

川端選手:そうですね。去年がすごく苦しくて、辛かったんですけど、自分を変えたいと思って、脇阪寿一さんとグアムトレーニングに行きまして、自分を見直して・・・

Motorz:グアムトレーニングは体のトレーニングですか?

川端選手:はい。体もそうなのですが、他のトップアスリートの方も参加されていて、みんな負けん気が強いんですよね。そこの所にとても影響を受けました。

僕はメンタルが強い方ではないのですが、今年は追い上げられても、危ないかなーとは思いましたが今年は違うぞ!負けないぞ!と。

川端伸太郎選手

Motorz:なるほど。最後に一言、お願いします。

川端選手:ほんとに苦しかったですが、チームのみんなと頑張ってきて良かったなと。

今年はこの勢いで最終戦まで行きます!

 

コース特性が全く異なる富士ラウンド、ライバルも逆転を目指す

FIA-F4 Fuji3

今回第3・4戦が開催される富士スピードウェイは前回の岡山国際サーキットとは異なり、長いメインストレートを中心とした高速ステージ。

コース幅も広くオーバーテイクポイントも多い。

実際に昨年も岡山ラウンドは牧野が制したが、富士では坪井が逆転。同じように岡山で上位争いを繰り広げた上村優太、阪口晴南、石坂瑞基、河野駿佑、宮田莉朋、平木湧也らにもチャンスがあると言える。

川端が開幕ラウンドの勢いで富士も制するのか、それともライバルが岡山でのリベンジを果たすのか。SUPER GTのレースと合わせて目が離せない。

現役FIA-F4ドライバーが贈る富士スピードウェイの見所!

 

海外シリーズではこんなドライバーも活躍!世界が注目するステップアップカテゴリー

このFIA-F4シリーズはFIA(国際自動車連盟)の管轄下でF3の下のクラスとして新設されたもの。そのため、海外シリーズも開催され、将来F1を目指す若手ドライバーたちが切磋琢磨している。

ジュリアーノ・アレジ(Photo by Tomohiro Yoshita)

ジュリアーノ・アレジ(Photo by Tomohiro Yoshita)

中でも昨年は元F1ドライバーのジャン・アレジ氏と女優の後藤久美子さんの間に生まれた息子ジュリアーノ・アレジがフランス選手権に参戦。デビュー戦で勝利するなどの活躍でシリーズ4位。今年は早くもGP3へステップアップした。

またミハエル・シューマッハの息子ミックも今年はドイツとイタリアの選手権に挑戦。早速両シリーズで勝利を挙げている。

 まとめ

F1よりも面白い?

若手ドライバーの登竜門的レース!朝は少し早いですが、是非、生で観戦してみては?