ハンドル・ステアリングは車と運転手がコミュニケーションを図れるツールのひとつです。そのツールを自分好みに交換することで、クルマへの愛着と、ドライバビリティが向上する事も。では、一体どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?今回は数あるハンドルの中からオススメのハンドルを10本厳選して、ご紹介します。

出典:http://www.nismo.co.jp

 

ハンドルを換えるメリット・デメリット

 

出典:https://upload.wikimedia.org/

 

運転操作に直結するアイテムである車のハンドル。

最近は純正でもスポーティーな物や、スタイリッシュな物が多く見られるようになり、機能も見た目も十分満足が得られるようになりました。

では、カスタム・チューニングや、ドレスアップを楽しむオーナーはなぜハンドルを換えるのでしょうか?

まずは、ハンドルを換えるメリットを考えてみましょう。

・運転しやすい位置にハンドルを移動・セッティングできる。

・小径・大径・ディープコーンなどで、ドライバーの癖や体系にあった運転姿勢を作ることができる。

・適正なポジションにセッティングすることで、長時間の運転でも疲れにくくなる。

・見た目が変わり、オーナー好みのインテリアへとドレスアップ出来る。

こう見るとメリットばかりですが、逆にデメリットとしてはどんなことがあるのか見てみましょう。

・エアバッグを装着できないモデルの場合、交通事故等が発生した際の安全性が低下する。

・オーディオやカーナビ、クルーズコントロール等を制御するボタンが無くなる。

・ホーンマークが無いハンドルの場合、自分で貼りつける必要がある。

・エアバッグ割引などが適用されている任意保険に入っている場合、金額が変わる場合がある。

・また、保険会社に届け出を行わないと、適切な保険対応が行われない可能性がある。

・あまり小さいハンドルだと、メーターに被る場合や、運転に支障がある場合、車検に通らない場合がある。

 

安全性の面でデメリットが多く、各種対応を行う必要もあるので、ハンドル・ステアリング交換の際は注意して適切な対応を行いましょう。

 

さて、メリット・デメリットを見てきたところで、いざハンドルを換えようと思っても、種類が多すぎてどれが良いのか困ってしまいます。

今回は、どれを選んだら良いのかわからない!という人たちのために、人気のハンドルをご紹介させて頂きます。

 

根強い人気の定番ハンドル

 

長い歴史のある自動車産業。クルマには必須アイテムなだけに、長い歴史のあるハンドルは、比例して人気があります。

その人気の秘密は、「シンプル・イズ・ベスト」

まずは、ハンドルメーカーを代表する人気モデルをご紹介します。

 

NARDI・CLASSIC

 

出典:http://www.nardi-personal.com/index.php?option=com_content&view=category&layout=ekho:portfoliosortable&id=33&Itemid=280&lang=en

 

ハンドル径:330mm・340mm・360mm・380mm

メーカー希望販売価格:38,000円(380mmのみ41,000円)

ハンドルメーカーとして長い歴史を誇るナルディの定番アイテムといえる「クラシック」は、飽きのこないシンプルなデザインが人気です。

どんな内装にも溶け込むデザインを与えられたクラシックは、バリエーション豊富な径数やスポークカラー、そしてレザーやスエードなどのグリップを選択することができます。

用途や内装に合わせた選択ができることがナルディの特徴であり、ユーザーから愛されている理由といえるでしょう。

 

MOMO・RACE

 

出典:http://www.momojapan.com/products/steering/

 

ハンドル径:320mm・350mm

メーカー希望販売価格:30,000円

 

イタリアの老舗ハンドルメーカーであるモモは、バリエーション豊富なラインナップが揃っています。

その中でも、日本で一番人気のあるモデルといえるのがこの「レース」と呼ばれるモデルです。

シンプルなデザインですがグリップ部は親指を添える部分が用意されており、ハンドル操作時に無駄な力が入らないようにする配慮がなされていて、安定したドライビングが可能となっています。

モモのこうしたドライバー目線に立った配慮が多くのファンを生み出し、今でも多くの愛好家に支えられているのです。

 

personal・ POLE POSITION

 

出典:http://www.nardi-personal.com/personal/index.php?option=com_content&view=category&layout=ekho:portfoliosortable&id=34&Itemid=288&lang=en

 

ハンドル径:350mm

メーカー希望販売価格:38,000円

 

1980・90年代のF1で高い使用率を誇ったハンドルとして有名なパーソナルは、現在でも変わらずスポーツユースな方向けのハンドルの製作と販売をしています。

パーソナルの定番であるこの「ポールポジション」は、半径350mmのみと限定されており、レザーかスエード、いずれかのグリップを選択するのみという、ターゲットを絞ったモデルとなっているのです。

当時のモータースポーツ、特にF1を知る方にとっては、ハンドルの頂点に印された「personal」のロゴを見るたびに、気が引き締まる思いとなることでしょう。

 

ディープコーンという選択肢

 

レーシングカーに座ると、「こんなに近いの?」と驚いてしまうほどの位置にハンドルがセットされています。

それは、より正確なハンドル裁きが要求されるレーシングカーならではのものなのです。

そこで、ハンドルが近くなることにより得られるメリットをご紹介します。

・ハンドルにしがみつかなくなるため、無駄な力が入らずスムーズなハンドル操作ができる。

・シートの奥に座れるようになるので、体が安定する。

・正しい姿勢で座れるので、長時間運転しても疲れない。

しかし、デメリットもあるのです。

・ハンドルが近くなるため、乗り降りがしにくくなる。

・交差点の時などハンドルを目一杯切る時の操作が忙しくなる。

・ハンドルの位置が上がってしまう。

・ポジションに慣れるまで違和感がある。

・ウインカーやワイパーなどのレバーが遠くなる。

上記のようなメリットとデメリットを踏まえ、車の使用用途や好みによって選択することをお勧めします。

それでは、レーシングカーに近いポジションを得れるハンドルをご紹介します。

 

NARDI・SPORTS TYPE Rally

 

出典:http://www.nardi-personal.com/index.php?option=com_content&view=category&layout=ekho:portfoliosortable&id=33&Itemid=280&lang=en

 

ハンドル径:(オフセット)

330mm(52mm

340mm(75mm

350mm(80mm

メーカー希望販売価格:38,000円

ナルディ・クラシックのスポークをオフセットしたモデルとなる「ラリー」は、好みに合わせた径数とオフセットを選択できます。

スエードタイプも用意されており、どちらのタイプにも用いられているレッドステッチがドライバーの気分を盛り上げてくれるでしょう。

 

MOMO・DRIFTING

 

出典:http://www.momojapan.com/products/steering/

 

ハンドル径:(オフセット)

330mm(85mm)

350mm(88mm)

メーカー希望販売価格:36,000円

ラインナップが豊富なモモのハンドルの中でもデザインと機能を両立させたモデルがこの「ドリフティング」です。

普段乗りからスポーツ走行、そして名前の通りドリフトまでをカバーするドリフティングは、4色のステッチが用意されているので、内装だけではなくボディカラーも意識した選択ができるようになっています。

このハンドルを選ぶことで、マイカーコーディネートの楽しみが増えることは間違いないと思います。

 

Prodrive・COMPETITION

 

出典:http://www.prodrive-japan.com/products/sports_steering/

 

ハンドル径:(オフセット)

330mm(90mm)

メーカー希望販売価格:38,800円

ツーリングカーやラリーなどで使用率の高いプロドライブのハンドルは、イギリスモータースポーツの中心地であるモータースポーツヴァレーにファクトリーを構えるコンストラクターが製作したハンドルです。

レースを前提とした、完全に割り切った仕様となっているこの「コンペティション」は、ハンドルを握った瞬間にあなたの気分をレーサーにしてしまうことでしょう。

 

インテリア重視の貴方へ

 

綺麗にレストアされた旧車や、カスタムした車両など、クルマ全体をオーナーの好みに仕上げられた車は、内装や外装に拘りが見えてお洒落です。

そのお洒落な車に、ハンドルというワンポイントを加えるとさらにお洒落になると思いませんか?

そんな、ワンポイントを加えてくれる、お洒落なハンドルをご紹介します。

 

NARDI・WOOD

 

出典:http://www.nardi-personal.com/index.php?option=com_content&view=category&layout=ekho:portfoliosortable&id=33&Itemid=280&lang=en

 

ハンドル径:330mm・360mm・340mm・380mm

メーカー希望販売価格:41,000円(380mmのみ46,000円)

「ナルディ・ウッド」はエンツォ・フェラーリやフェルディナント・ポルシェなどの有名人も好んで使用していたと言われている、歴史あるハンドルです。

クラシックな内装の旧車に用いられていることが多いのですが、シンプルで気品に溢れたこのハンドルは、現代の高級車に取り付けても違和感なく溶け込んでしまうのではないでしょうか?

 

NARDI・KALLISTA

 

出典:http://www.nardi-personal.com/index.php?option=com_content&view=category&layout=ekho:portfoliosortable&id=33&Itemid=280&lang=en

 

ハンドル径:350mm

メーカー希望販売価格:100,000円

スーパースポーツカーと呼ばれるパガーニ・ゾンダFに採用されたナルディのハンドルを、レプリカとして販売したモデルが「カリスタ」です。

世界一のスーパーカーと呼ばれる車に採用されたハンドルは、レプリカといえども驚きの価格となっています。

パガーニ・ゾンタFには手が届かないけど、世界一のスーパーカーにも使われているハンドルに交換することで、スーパーカーの素晴らしさを堪能できるのではないでしょうか?

 

MOMO・TREK

 

出典:http://www.momojapan.com/products/steering/

 

ハンドル径:350mm

メーカー希望販売価格:32,000円

自動車をモチーフにした有名な映画でも使われている「トレック」は、ブルーとレッドが用意されており、ラインナップの中でも、かなり斬新なデザインのモデルといえます。

こういった近未来的といえるデザインは、最新の車の内装とマッチして、今後流行となっていくかもしれません。

 

ORIDO☆STYLE

 

出典:http://www.orido.jp/archives/ridox/aeroparts/

 

ハンドル径:330mm

メーカー希望販売価格:39,000円

レーシングドライバーの織戸学氏が、ナルディのハンドルをベースにオリジナル仕様にして販売しているハンドルがこちら。織戸選手のファンにとっては堪らないハンドルです。

最近ではこのような、選手やショップオリジナル仕様のハンドルも多く販売されています。

贔屓にしている選手やショップのハンドルを選ぶのも、内装コーディネートの楽しみ方のひとつといえるでしょう。

 

体にマッチさせるパーツ

 

いざハンドルを替えてみたたけど、「なんかしっくりこない…」ということがあると思います。

使いなれたハンドルと比べてしまうと、違和感があるのは仕方のないことかもしれません。

慣れてしまえば問題ない場合もありますが、どうしてもしっくりこない場合に試して欲しいパーツをご紹介します。

 

ボススペーサー

 

出典:http://fortune03.com/jdm/assets_c/2014/09/boss_7203-2-6504.html

 

社外のハンドルに交換する場合、ハンドルにボスという物を装着して取り付けをします。

ボスを装着して、ハンドルを車に取り付けてみたら、「思っていたよりハンドルが遠い」ということもあります。

そこで登場するのか、このボススペーサーと呼ばれるアイテムです。

ハンドルとボスの間にスペーサーを入れることにより、ハンドルの位置を手前にすることができるのです。

厚みも5mm単位で用意されているので、自分好みのポジションを得ることができるという優れもの!

これで、しっくりこないポジションともお別れすることができるのです。

 

クイックリリース

 

出典:http://smart.tactical-art.jp/cathand/detail.php?serial=522751

 

クイックリリースとは、ハンドルの脱着機能のことです。

レーシングカーでは日常的に使われているこの機能ですが、今は普通車にも利用できるパーツとして販売されています。

ハンドルが近すぎて乗り降りがしづらい場合に有効なこのクイックリリースですが、パーツ自体に厚みがあるためボススペーサーの役割も果たしてしまうという優れものでもあります。

しかし、思った以上にハンドルが近くなってしまう場合もあるので、注意が必要です。

 

まとめ

 

©️Motorz

 

ハンドル10選特集、いかがでしたか?

ハンドルは運転手と車がコミュニケーションを図れるアイテムといえます。

お気に入りのアイテムに交換することにより、今までとは違ったコミュニケーションを図れるようになるのではないでしょうか?

また、ハンドルは安全に直結するアイテムなので、安いからといって粗悪な類似品等を装着せず、安心できる物を選び、快適なカーライフを送りましょう。

 

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