’70年代にパンテーラの成功で一躍その名を世界中に知らしめたイタリアの自動車メーカー、デ・トマソが、ダイハツとコラボレーションをしていたことがあります。今ではなかなか考えづらい、日本が誇る軽自動車メーカーであるダイハツとイタリアのスーパーカーメーカーであるデ・トマソの協業によって生まれたシャレード デ・トマソ ターボの魅力に迫ります。

シャレード デトマソ ターボ

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ダイハツの名コンパクトカー・2代目シャレード

シャレードデトマソターボ

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『シャレード デ・トマソ ターボ』のベースとなった2代目シャレードは、1983年にデビューしました。

高い全高を活かした広い車内空間を売りとしたコンパクトなリッターカーで、当時としては画期的なパッケージングです。

メインとなっていた直列3気筒SOHCの1リッターエンジンは、当時デ・トマソの傘下にあったイノチェンティ社に供給されており、ここでの繋がりが後のデ・トマソ ターボの登場に貢献することになります。

アグレッシブなエクステリアデザイン

シャレード デトマソ ターボ

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ボディカラーは、「ハイスピードレッド」と呼ばれる赤黒ツートンと「ホワイトインパルス」と呼ばれる白が用意されており、当時断然人気だったのが512BB等のスーパーカーを彷彿とさせる赤黒ツートンカラーでした。

ブラックアウトされたサイドスカートに堂々と施された「CHARADE DETOMASO」のステッカーはパンテーラさながらで、インパクト抜群です。

前後の大型バンパーに加え、リアウインドウとCピラーを一体化させた特殊な形状のリアスポイラーが装着されており、ボディは全体的にレーシーな雰囲気を醸し出しています。

ホイールはなんとあのカンパ製

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自転車好きの方であれば、”カンパニョーロ”というメーカー名にピンと来る方もいることでしょう。

今ではロードバイク用の高級コンポーネントの製造で有名なイタリアのカンパニョーロ社ですが、かつては車用のホイールも製造していたのです。

いかにもカンパらしい特徴的な造形のホイールはマグネシウム製で、足下重量の軽量化に貢献。

リッターカーであるシャレードにとって、パワーウェイトレシオの向上に大きく役立っていました。

ゴールドという塗装色も当時としてはインパクト抜群で、ツートンのボディカラーと相まって街中でも視線を集める1台です。

インテリアにも及ぶデ・トマソスペシャル

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インテリアにもボディカラーと同様のツートンカラーを採用するあたりは、さすがイタリアのスーパーカーメーカーと言った所でしょうか。

ステアリングは同じくイタリアメイドのMOMO製のレザーステアリングを採用しており、シートは専用設計のバケットタイプを装備。

リアシートからドアの内張りに至るまで、ツートンカラーで統一された徹底ぶりには驚きです。

まとめ

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デ・トマソの創業者であるアレッハンドロ・デ・トマソ氏が直接プロデュースしたと言われているだけあり、細部までデ・トマソの美意識が宿った特別なシャレード デ・トマソターボ。

特筆すべきは、単発の限定モデルで終わったのではなく、異型ヘッドランプ化などのマイナーチェンジを経て、長期にわたって販売され続けたという点です。

イタリアのラテン的エッセンスと日本の真面目な車作りとが絶妙なバランスでミックスされたこの1台。

今ではなかなか見かけることはありませんが、中古車市場をチェックしてみるのもオススメです。

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