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F1は開催国によってこんなに違う!?オーストラリアGP現地取材で見えた日本と海外のレース文化の違いとは

2017年の開幕戦、オーストラリアGPは大盛況のなかフェラーリの優勝で幕を閉じました。今回Motorzでは現地へ行き、ファンがどのようにグランプリを楽しんでいるのかを取材してきました。F1の現地観戦にはテレビの前では感じる事のできない、生だからこその魅力がたくさんあるのです。今回はその様子を余すことなくお伝えしたいと思います。

©Shunsuke Kawai

 

F1の現地観戦はテレビでは伝わらない楽しみがたくさん!

©Shunsuke Kawai

2017年は大きなレギュレーション変更が行われ、開幕前から大きな注目を集めたF1。

史上最速と呼ばれる今季のマシンを少しでも早く見たいとオーストラリアGPには各国からファンが詰めかけ、年に1度のイベントを大いに満喫していました。

Motorzのツイッターアカウントからも現地の様子をお届けしましたが、そこでは伝えきれなかった魅力を今回は余すことなくご紹介していきたいと思います。

 

チームとファンの距離が最も近いGP!?

©Shunsuke Kawai

フリー走行が始まる前日の木曜日には日本GPと同様に多くのイベントが行われ、ドライバーたちも終始リラックスした様子でファンとの交流を楽しんでいました。

その最初に行われるのがピットウォークで、参加者の誰もがカメラを片手に今季初のお披露目となったマシンを興味深く観察していました。

なかにはスタッフと談笑しながらチームの雰囲気を聞き出すというコアなファンも存在し、開放的な雰囲気のなか多くの人がガレージ前に詰めかけていました。

©Shunsuke Kawai

また、今年のタイヤサイズ変更に伴ってどのチームも積極的にピットストップ練習に励んでおり、素早いピット作業を目の当たりにしたギャラリーからは拍手が巻き起こっていました。

そして木曜日のもう一つの目玉イベントは、ドライバーのサイン会です。

©Shunsuke Kawai

オーストラリアGPの場合は抽選ではなく先着順でサイン会の参加権が決まるため、人気チームの列には朝から長蛇の列が出来上がります。

チームのスケジュールの都合から定員が決まっており、朝から並んだにも関わらず結局サインはGET出来なかったというケースもありますが、サイン会でなくともドライバーと触れ合えるチャンスがあるので楽しみは尽きません。

©Shunsuke Kawai

関係者がパドックへ向かう際に通る”メルボルンウォーク”というエリアでは、熱心なファンがドライバーたちをお出迎え。

インタビューに応えながらファンとの交流を楽しむドライバーたちは終始リラックスした様子で、今季への意気込みを語っていました。

 

グランプリを盛り上げるサポートレースも充実!

オーストラリアGPでは多くのサポートレースが開催されており、木曜日から様々なマシンがコースで戦いを繰り広げていました。

実に3つのシリーズが開催されるだけでなく、それ以外のコースイベントも豊富に用意されていたので順にご紹介していきたいと思います。

 

スーパーカー・チャレンジ

©Shunsuke Kawai

まず最初にご紹介するのは3メーカーのマシンで争われるスーパーカー・チャレンジ。

参戦車両はオーストラリアの自動車メーカーであるホールデンのCommodore VFを中心にフォードFalcon FGX、日本の日産Altimaの3車種によって争われるシリーズです。

オーストラリアGPでは木曜日に4グループに分かれて予選を戦い、金曜日以降は連日レースが組み込まれています。

なかでも日産のマシンを走らせるシモーナ・デ・シルベストロは、唯一の女性ドライバーとしてこのシリーズに参戦。フォーミュラEの参戦経験やザウバーF1でテスト走行を行った経験を持っており、このレースでも大きな注目を集めていました。

 

ポルシェ・カレラ・カップ・オーストラリア

©Shunsuke Kawai

F1日本GPでもお馴染みのポルシェ・カレラ・カップ。

ポルシェ911 GT3 Cupというシリーズ専用車両のみが参戦出来るワンメイクレースで、オーストラリアGPでもサポートレースとして開催されています。

ラップタイムはF1から約30秒落ちですがバトルが起こるとスタンドの観客はもちろん、イベント会場の人たちまでがサーキットビジョンに釘付けになっていました。

狭いコース幅にも関わらず、マシンを左右に振って追い抜きを仕掛けるシーンも多く見られ、サポートレースのなかで最もファンが白熱すつ戦いが展開されるレースでもあるのです。

 

オーストラリアGT選手権

©Shunsuke Kawai

こちらは多彩なレーシングカーの走りが楽しめる、オーストラリアGT選手権です。

ポルシェ・カレラ・カップやスーパーカー・チャレンジとは違い、多くのメーカーが参戦していることが特徴です。

日本のスーパーGTとは参戦車両が異なり、ランボルギーニをはじめフェラーリ、マクラーレン、アストンマーチンさらにはベントレーなどを含む総勢9メーカー、計30台の走りが見られるシリーズです。

 

ヒストリックカー・デモンストレーション

©Shunsuke Kawai

続いてご紹介するのは貴重なマシンたちが走行するヒストリックカー・デモンストレーション。

こちらはあくまでデモ走行という名目なので、パレードのようにゆっくり走るかと思いきや、コースに出たマシン達はまるでアタックのような高速走行を行います。

その走りを見ていると大昔にタイムスリップしたかのような気分が味わえ、計53台ものマシンが猛スピードでコースを駆け抜けるのです。

©Shunsuke Kawai

このイベントに参加する最も古いマシンは、なんと1933年に作られたMG K3。さらには1954年にF1に参戦したフェラーリ246 F1も登場するなど幅広い世代の人たちが興奮気味に走りを見守っていました。

 

スピード・コンペティション

©Shunsuke Kawai

こちらはサポートレースではありませんが、一際注目を集めたイベント”スピード・コンペティション”です。わずか3台のマシンしか登場しませんが、その特殊な内容が大きな注目を集めることになりました。

それはミナルディのF1マシンが、メルセデスAMG GT3の市販車とそれをレース仕様に変更したGTモデルの2台を追いかけるというもの。

まず最初に市販車がスタートし、その20秒後にはGTモデルが、そこから更に15秒遅れてF1マシンがスタート。

2台のメルセデスをV10エンジンを搭載したF1マシンが徐々に追い上げ、最終的には並んでチェッカーを受けるという仕組みになっています。

久しぶりに聞くF1のV10サウンドに酔いしれながら、激しい追い上げを見せるF1マシンには大きな歓声が巻き起こっていました。

 

クルマだけでなく空も使ってイベントを盛り上げる!

©Shunsuke Kawai

コースで走行が行われていない間は、サーキット上空でもお客さんを盛り上げる演出がありました。

会場のどこにいても楽しめる飛行機たちのパフォーマンスに、思わず足を止めて空を眺める人も続出し、コースイベントにも負けないくらいの注目度を誇っていました。

なかでも最も観客を賑わせたのが、オーストラリア空軍のF/A-18 Jetという戦闘機です。

©Shunsuke Kawai

どこからともなく会場に現れると、とんでもない爆音を響かせながらサーキット上空を低空飛行。

F1マシンを遥かに凌ぐ速さと音の大きさに子どもたちは思わず泣いてしまい、大人ですら恐怖を感じるほどの迫力で会場を沸かせました。

なかにはF1よりも、このパフォーマンスがお目当てだと言うファンもおり、グランプリを盛り上げる一大イベントとして注目を浴びていました。

 

自動車メーカーのブースも多数!なかには体験型のコーナーも

©Shunsuke Kawai

このようにオーストラリアGPでは多くのイベントが開催されていますが、この他にも多くのブースが会場を賑わせています。

アストンマーチンのブースではレッドブルのF1マシンの展示もあり、F1に参戦していない自動車メーカーの出展も多く見られました。

©Shunsuke Kawai

なかでもベントレーは会場内でも圧倒的な存在感を放っており、その雰囲気もあってか近寄らずに遠目からじっくりと眺めるというスタイルが定着していました。

これらに加えて体験型ブースも人気で、ピレリのピットストップ・チャレンジには連日多くの人が詰めかけていました。

©Shunsuke Kawai

こちらではF1メカニックが行うタイヤ交換に挑戦でき、ギャラリーの人も真剣な眼差しで挑戦者を見守っていました。

慣れない挑戦者は、ホイールガンの扱いに手こずったり、タイヤの重さに苦しんだりと四苦八苦。なかなか実際のメカニックのような素早い作業が出来ず、タイヤ交換の大変さを改めて体感できる機会となっていました。

©Shunsuke Kawai

もちろん小さなお子様でも参加可能で、なかには親子二人三脚で1つのタイヤを交換するという微笑ましいシーンも見られます。

このように現地観戦の楽しみ方は尽きませんが、10月に行われる日本GPもこれに負けないぐらい豊富な見どころが用意されているのです。

 

F1現地観戦の楽しさは日本でも味わえる!

©︎Pirelli

今回はテレビには映らない現地観戦の魅力をご紹介してきましたが、こうした楽しみ方が出来るのはオーストラリアGPだけではありません。

もちろん、日本GPでも現地観戦を大いに楽しむコンテンツが多数用意されており、毎年10月の鈴鹿サーキットでは、多くの方が現地観戦を楽しんでいます。

鈴鹿サーキットが持つ本格的なサーキットの雰囲気や、シーズン終盤に差し掛かりタイトル争いを左右する戦いなどオーストラリアでは見られない魅力も満載。

日本GPのチケットは3月26日に発売されたばかりなので、お目当てのチケットも入手しやすく、今から予定を立てれば万全な準備を整えることができます。

近年は低価格のチケットも充実しており首都圏からでも日帰りで観戦できたりと、ちょっとした旅行感覚でこのような体験ができるのです。

海外のGPが持つ雰囲気も素晴らしいですが、現地観戦の最大の魅力は肌でF1の迫力を体感できること。

一度現地へ足を運んでみれば、テレビでは味わえない楽しさがたくさん待っているのです。

 

まとめ

©Shunsuke Kawai

今年のF1も大盛況で開幕を迎え、多くのファンがドライバーの走りやイベントを体験しグランプリを楽しんでいました。

世界一とも言えるトップドライバーたちの戦いが見られるだけでなく、マシンの速さやイベントの多さに誰もが満足できる内容となっています。

日本GPが開催される鈴鹿サーキットでは、お子様も思い切り楽しめる遊園地や、三重県ならではのグルメも満載。

近年はドライバーとの距離も近くなっており、彼らの走りだけでなくトークショーやサイン会など交流を楽しめる企画が盛りだくさんとなっています。

今年の日本GPは10月5日(木)~8日(日)に行われ、史上最速との呼び声の高いマシンたちが鈴鹿サーキットで激戦を繰り広げるのです。

海外でのF1観戦に憧れる方も多いかもしれませんが、まずは気軽に行ける日本GPで現地の魅力を体験してみてはいかがでしょうか?

 

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Writer Introduction
shunsuke_kawai

モータースポーツライターをさせて頂いております、河合俊佑です。10代にF1の魅力にハマり、以後フォーミュラレースに憧れを抱く。大学時代は自身でカート活動を始め、モータースポーツの面白さを体感し、魅力を伝える事を志しています。少しでもモータースポーツを楽しく、分かりやすく伝えられるよう取組んで参ります。宜しくお願い致します。

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