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まだ現役!数々のモータースポーツで活躍した名車ホンダ・シビック(EG6)の魅力とは?

タイプRが無くともシビックが激速テンロクスポーツとして天下を取っていた時代、それが「スポーツシビック」ことEG型シビックの時代。3ドアのトップグレードSiRは当時天下無敵のB16A型VTECエンジンを搭載し、走り屋にとっては憧れのマシンの1つでした。

©鈴鹿サーキット

 

「スポーツシビック」ホンダEG型シビックとは?

初代シビック以降、2代目からスーパーシビック、ワンダーシビック、グランドシビックときて、「スポーツシビック」のキャッチコピーで1991年に登場したのが5代目EG型。

その名の通り思い切りスポーツ性に振っており、先代グランドシビックからの4輪ダブルウィッシュボーン・サスはストロークを増し、路面追従性が飛躍的に向上しました。

パワーだけに頼らず素晴らしい運動性能を発揮したEG型シビックは、まさにフットワークとパワーを両立したサッカー選手のような車。

しかも、エクステリアデザインはブラジルのサンバをイメージしたしなやかな曲線で構成されており、これはもう同クラスマシンにとってみれば、当時のサッカー日本代表がブラジル代表とワールドカップで対決するような想いだったでしょう。

しかも使い勝手がしっかり配慮され、リアハッチは上下2分割式、軽い上部ハッチを開けて荷物の出し入れを便利したければ下部ハッチを手前にパタンと…実用性でも小技が効いていました。

ボディは3ドアハッチバックのほか、新たに「シビックフェリオ」名を与えられた4ドアセダンと、米国ホンダが企画・生産した2ドアの「シビッククーペ」(EJ型)の3種類。

B16A型DOHC VTECを搭載したトップグレードの「SiR」はハッチバック(EG6)とフェリオ(EG9)に設定され、それぞれレースで活躍しています。

 

DOHC VTECで築いた、レースでのアドバンテージはEG6で決定的に

シビックのスポーツモデルは同じテンロク(1,600ccクラス)スポーツとしてトヨタのカローラ / スプリンター系とはライバル関係にありました。

ホンダ久々のDOHCエンジン、ZCを搭載した3代目AT型ワンダーシビックSiは、同じくトヨタの新世代DOHCエンジン、4A-Gを搭載したAE86カローラレビン / スプリンタートレノ(以下レビ / トレ)や、AE82カローラFX(同FX)と対決。

4代目EF9グランドシビックSiRもAE92レビ / トレ / FXと対決しましたが、DOHC VTECのB16Aは160馬力のパワーで、まだ4バルブDOHC時代の4A-Gを圧倒。

出典:http://www.honda.co.jp/

AE101レビ / トレがついに可変バルブ機構を搭載、160馬力にパワーアップした5バルブDOHC仕様の4A-Gを投入した時には、迎え撃つ5代目EG6スポーツシビックSiRもB16Aを170馬力に強化していました。

サイズアップしたAE101に対し、以前軽量コンパクトなEG6の優位は圧倒的で、JTC(全日本ツーリングカー選手権)の優勝争いはシビック同士で争われるようになっていたのです。

 

バブル崩壊のモータースポーツ不況も吹っ飛ばす!シビックレースも絶頂期!

©鈴鹿サーキット

1981年、2代目スーパーシビックの時代から始まっていたワンメイクのシビックレースも、EG6の時代が最高潮。

ちょうどバブル崩壊による超不景気時代が始まっていたものの、地方シリーズからステップアップした猛者が戦う上位シリーズ戦「インターカップ」も1991年に始まっていました。

©鈴鹿サーキット

そこに1992年からEG6も登場し、他のレースイベントが衰退していく中で活況を呈する数少ないレースとしてにぎわいを見せます。

全国の主要サーキット全てで地方シリーズが開催され、全国シリーズのインターカップ、さらに全シリーズ上位選手がF1日本グランプリの前座レースという晴れ舞台「チャレンジカップ」を走るなど、シビックレースは日本の代表的なワンメイクレースになりました。

©鈴鹿サーキット

後継のEK4「ミラクルシビック」が登場後も、1997年のチャレンジカップまでEG6は走り続けています。

 

全日本ジムカーナでは未だに現役

©︎Motorz

2017年5月現在ではだいぶ現役車両も減ったEG6ですが、それでも未だにサーキットの走行会や草レース、ストリートでは健在です。

中でも全日本ジムカーナのナンバー無し、改造制限も広いSC車両で戦われるSCクラスではEG6が未だに現役。

それより古いEF8(CR-X)やGA2(シティ)が現役なのですから最古参というわけでも無く、インプレッサやランエボ、EK9などと戦い続け、軽量ハイパワーを活かして上位に食い込んでいます。

©︎Motorz

ライバル車のほとんどが消えてしまっても、戦う場所がある限りEG6はいつまでも走り続けるのでは無いでしょうか?

90年代テンロクスポーツを代表するマシンのしぶとさ、ここに極まれりです。

 

まとめ

今回は5代目シビックの中でもEG6を中心に紹介しましたが、JTCC(全日本ツーリングカー選手権・JTCの後身)の初期に活躍したEG9シビックフェリオもあります。

そしてDOHC VTEC搭載のEG6(SiR)ばかり注目されますが、実は1.5リッターSOHC16バルブながらデュアルキャブでガンガン回るEG4(MX) /EG8(シビックフェリオMX)も、なかなか痛快で通好みのグレードでありました。

次代以降、「タイプR」という新境地を得たシビックですが、純粋に「シビックそのものがすごく面白い!」そう言えた最後の世代が、EG6をはじめとするEGシビックでしたね。

「スポーツシビック」の通り名は、伊達では無かったのです。

 

1993年式 シビックSiR-Ⅱ(E-EG6)のスペック

全長×全幅×全高(mm):4070×1695×1350
ホイールベース(mm):2570
車両重量(kg):1050
エンジン型式:B16A
エンジン仕様:水冷直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量(cc):1595
最高出力:170ps/7800rpm
最大トルク:16.0kgm/7300rpm
トランスミッション:5MT
駆動方式:FF
中古相場価格:400,000〜1,280,000 円

 

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Writer Introduction
兵藤 忠彦

ダイハツ党で、かつてはジムカーナドライバーとしてダイハツチャレンジカップを中心に、全日本ジムカーナにもスポット参戦で出場。 現在はサザンサーキット(宮城県仙台市)を拠点に、主にオーガナイザー(主催者)側の立場からモータースポーツに関わっています。http://dctm.info/

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