年々参戦台数が増え人気を集めているスーパー耐久シリーズ。今回は4輪駆動車で争われる「ST-2」クラスにスポットを当ててみる。かつてWRCでしのぎを削ったスバルと三菱。今でも全日本ラリー選手権で激しい争いを繰り広げているが、もう一つの戦いの場がスーパー耐久なのだ。

Photo by Tomohiro Yoshita

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ST-2クラスレギュレーション

ST-2クラスの参戦規定は排気量2,001cc~3,500ccの四輪駆動車。国内の市販車をみても、該当するマシンは三菱のランサーエボリューションシリーズとスバルのインプレッサのみ。そのため参戦台数も比較的少なく、2016年は年間エントリーは7台のみとなっている。

スバルWRX STI(VAB)

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TOWAINTEC RacingがST-2クラスで唯一WRX STIを導入。2013年から無敵の3年連続チャンピオンを獲得。

特に2015年は全戦でクラスポールポジションを獲得。開幕戦を除く全てのレースでクラス優勝を果たす最強っぷりだった。

2016年も開幕戦を勝利し幸先の良いスタートを切り、クラス4連覇を目指している。

ランサー・エボリューションX(CZ4A)

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クラスの中では最も多い4台が使用しているランエボX。スバル勢の先行を許しているが、毎回安定した走りをみせ着実に上位に食い込む存在感のあるマシンだ。

そんな中2016年はS耐の名門チームの一つである新菱オートの6号車が第2戦SUGOで4年ぶりに優勝。ランキングでもTOWAINTECに6ポイント差に迫っている。

またSUGOでの走りを見る限り、スバル勢に全く劣っておらず、後半戦も展開次第では有利な状況に持ち込んでいけそう。シリーズチャンピオン獲得の可能性もありそうだ。

この他にも2016年はRSオガワ、HASEPRO RACING、AS Racingが年間エントリーを果たしている。

ランサー・エボリューションⅨ(CT4A)

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同じランエボでも1つ前のモデルであるエボ9も参戦している。同じ車種でも型が違うものでも参戦ができるというのがスーパー耐久の面白いところ。スバルとの対決はもちろん、ランエボ対決も観ることができる。

2016年は新菱オートとRSオガワから計2台が参戦している。

まとめ

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前述でも触れたとおり、今年はランエボ勢が着実にレベルアップしてきている様子。

台数が少ないがゆえに注目度も薄くなってしまいがちだが、コースサイドでは四駆らしいダイナミックな走りが観られるのも魅力のひとつ。

サーキットに観戦に行った際は、ST-2も注目してみてはいかがだろうか?

 

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