アメリカ ラスベガスで開催されたSEMAショー2019には、多くのトヨタ GRスープラが出展されていました。発売から半年間でチューニングが急速に進み、国内外問わず多くのパーツメーカーがGRスープラのカスタムに力を入れています。

GRスープラ・3000GTコンセプト / (c) TOYOTA CUSTOMIZING & DEVELOPMENT Co., Ltd.

会場には50台近くのチューンドGRスープラが集結

© 2019 SEMA.

アメリカではスポーツカー文化、チューニング文化が根付いており、ここ最近は25年ルールによりバブル時代を彩った旧型のスポーツカーや最新のGT-Rチューニングなど、日本車のカスタムが非常に人気です。

そんなアメリカのチューニング文化を象徴するのが、ラスベガスで開催される世界最大のカスタムパーツ見本市『SEMAショー』。

今年のSEMAショーではトヨタ GRスープラのチューニングカーが、46台も展示されていました。

それだけGRスープラは、80型スープラに続くチューニングベース車両として注目を集めており、パーツの開発競争が激化しています。

SEMAショーとは

© 2019 SEMA.

SEMAショーは、アメリカの自動車用アフターマーケット部品メーカーで構成される団体『Specialty Equipment Market Association』(略称:SEMA「セマ」)が主体となって開催する見本市です。

世界中から集結したチューニングショップやパーツメーカーのデモカー、自動車メーカーの自社車両が展示され、世界最大の自動車用アフターパーツ見本市とされています。

SEMAショー2019に集まったチューンドGRスープラ

EAGが製作した世界初・6速マニュアル換装GRスープラ!

© 2015 European Auto Group

European Auto Group(EAG)が製作したのは、世界で初めて6速マニュアルトランスミッションに換装されたGRスープラです。

6速MTへの換装は、BMWから部品を取り寄せてチューニングを行いますが、約130万円で可能だそう。

現状、スープラには6速MTモデルは存在しませんが、兄弟車のBMW Z4には2リッター4気筒ターボモデルにのみ存在しています。

しかし、今回EAGが出品した6MTは、それをそのままコンバージョンした訳ではなく、いくつかのBMW製部品を組み合わせて作られた、スペシャルなミッションです。

米国トヨタの純正チューンドGRスープラ多数出展

500馬力 GR スープラ・ヘリテージ エディション / © 2019 Toyota Motor Sales, U.S.A., Inc.

GRスープラ・ハイパー ブースト エディション Supra Hyper Boost Edition / © 2019 Toyota Motor Sales, U.S.A., Inc.

GRスープラ・パフォーマンス ライン コンセプト / © 2019 Toyota Motor Sales, U.S.A., Inc.

GRスープラ GT4コンセプト / © 2019 SEMA.

GRスープラ・3000GTコンセプト / © 2019 Toyota Motor Sales, U.S.A., Inc.

トヨタのアメリカ法人である米国トヨタは、11台ものスープラ展示しました。

2020年にナスカーへ投入させるGRスープラ ナスカー車両や、昨年ジュネーブモーターショーで公開されたGRスープラレーシングコンセプトのほかに、チューニングカーも多数並べられ、ブースを彩っていました。

そのなかでも注目したいのは、『GRスープラ 3000GTコンセプト』で、Motorz内でも紹介した80スープラTRDコンプリートとして製作した、『TRD3000GT』のGRスープラ版です。


(c) TOYOTA CUSTOMIZING & DEVELOPMENT Co., Ltd.

ここで搭載されたパーツの詳細は非公開でしたが、今後TRDからの発売が期待できる1台です。

北米トヨタから賞誉!GReddyのド迫力GRスープラ

 

この投稿をInstagramで見る

 

It’s Day 3 of the #SEMAshow 2019. If you haven’t stopped by yet we are in booth #GPP21613. GReddy Drift Concept Supra

GReddy Performance Products ™(@greddyperformance)がシェアした投稿 –


GReddy(グレッディ)は、チューニングパーツメーカー『TRUST』が、アメリカ向けのブランドとして創設。

最近は、グレッディブランドのパーツが日本にも浸透してきています。

グレッディはフォーミュラドリフト仕様のスープラを出展し、北米トヨタが選んだ『BEST GR Supra』を受賞。

外装にはワイドフェンダーと跳ね上がったウィングを装着し、迫力感を演出。

エンジンはボルグワーナー製ターボを搭載して約600馬力までパワーアップされています。

このGRスープラはわずか2ヵ月で作り上げられたそうで、短期間でこれほど高い完成度のチューンドGRスープラが生み出された事に驚きを隠せません。

来年のフォーミュラドリフトジャパンに登場することが、期待される1台です。

市販化が濃厚!HKS・USAが作り上げたGRスープラ ストリートコンセプト

© 2019 HKS USA.

日本のカスタム業界を引っ張るHKSのアメリカ法人『HKS USA』は、『HKS USA MKV ワイドボディ GRスープラ ストリートコンセプト』を初公開しました。

HKSはこれまでさまざまなレーシングカーを製作し、そのノウハウをHKS USA MKV ワイドボディ GRスープラ ストリートコンセプトへフルフィードバックしています。

とくにオリジナルワイドボディキットは、筑波サーキットでレコードを打ち出してきたタイムアタックマシンのノウハウからデザインを取り入れているとのかこと!

マシン内部にはオリジナルデュアルマフラー、純正電子制御装置を生かしたサスペンション『HIPERMAXツーリング』などが装着され、ストリートチューニングにも応用できるパーツが積極的にとり入れられています。

まとめ

© 2019 SEMA.

SEMAショー2019の出展内容を見ても分かるように、2020年のチューニング業界のトレンドがGRスープラに集中する事は明らかでしょう。

今後、GRスープラのチューニングはどのように進んでいくのでしょうか!?

チューンドGRスープラは、今回のSEMAショーだけでなく2020年1月10日から開幕予定の東京オートサロン2020にも多数出展され、注目を集めることでしょう。

Motorzではメールマガジンを配信しています。

編集部の裏話が聞けたり、最新の自動車パーツ情報が入手できるかも!?

配信を希望する方は、Motorz記事「メールマガジン「MotorzNews」はじめました。」をお読みください!