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ドゥカティ スクランブラー アイコンが、フルモデルチェンジして新発売!新しい排ガス規制対応のためのエンジンのリファインや外装パーツがいくつか変更され、従来型より機能的で洗練されたデザインになりました。そんな登場以来大ヒットとなっているスクランブラーシリーズの中核モデルは、いったいどんなモデルチェンジが行われたのでしょうか。

Copyright © 2018 Ducati Motor Holding S.p.A
4年ぶりのモデルチェンジ!ドゥカティ新型スクランブラー アイコンが登場

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ドゥカティといえば、スーパースポーツやスポーツネイキッドのようなロードスポーツモデルのイメージが強いと思いますが、実はデュアルパーパスも昔から販売しています。
その中で2015年に発売したドゥカティ スクランブラーは1960年代に登場したスクランブラーを現代版にアレンジしたモデルで、生産台数4万6,000台にものぼる大ヒットを記録し、今ではドゥカティ全体の約3割を占めるほど。
そのスクランブラーシリーズの中核モデル、『スクランブラー アイコン(scrambler icon)』がモデルチェンジ!
約4年ぶりの新型となったスクランブラー アイコンは、基本的なルックスはそのままに電子制御デバイスの充実や外観の細かい部分のグレードアップがポイントで、海外での先行発売となりますが、今後日本への上陸が楽しみな一台です。
ドゥカティ・スクランブラーICONとは

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ドゥカティ スクランブラー アイコンは、2015年からドゥカティが販売しているモーターサイクルで、イタリアのボルゴ パニガーレ工場でエンジンとフレームを生産。
最終組み立ては、タイで行われています。
過去にドゥカティはオン・オフロードの両方を走ることを想定して開発した『ドゥカティ スクランブラー』を1962~1974年にかけて販売。
それは、250~450ccまでの単気筒OHCエンジンを搭載し、オフロードタイヤを装備したデュアルパーパスモデルでした。

1962年式 ドゥカティ・スクランブラー / Copyright © 2018 Ducati Motor Holding S.p.A
そして、2014年のドイツ ケルンで開催されたインターモトで、オリジナルのドゥカティ スクランブラーを現代版にアレンジした新しいスクランブラーを発表。
2015年に発売を開始します。
そんな新しいスクランブラーは、専用設計のフレームにドゥカティ モンスターと同じ803cc空冷L型2気筒デスモドロミック4バルブエンジンを搭載し、オフロード走行を想定して地上高を高く、タンク、シート、ヘッドランプはレトロな雰囲気にデザインされました。
また、スクランブラーにはベースモデルの『アイコン(icon)』以外に、1,100ccエンジンを搭載した『スクランブラー1100』や日本の普通自動二輪免許に合わせた400ccエンジンを搭載した『スクランブラーSIXTY2』などもラインナップされています。
エンジンは空冷エンジンを継続採用しパワーダウンはゼロ

新型 スクランブラー / Copyright © 2018 Ducati Motor Holding S.p.A

従来型 スクランブラー /Copyright © 2018 Ducati Motor Holding S.p.A
新型と従来型をスペックで比較すると、車体サイズやエンジンパワーに大きな変更はありません。
それは、排ガス規制やユーロ4に適応させなければならないため、空冷エンジンの新型スクランブラーではこれ以上のパワーアップは難しい為だと思われます。
それでも、水冷エンジンに置き換えずに空冷エンジンを継続して採用したことは称賛すべきところ。
しかし、次期排ガス規制・ユーロ5が新型車両に2020年、継続生産車両に2021年から適応されるため、それまでには水冷エンジンになると思われます。
今回のモデルチェンジでは表向きのパワーアップがないものの、持ち前のイキのよいトルク感と丁度よいパワー感は健在で、さらなるハイパワーを求めるのであれば、スクランブラー1100がおすすめです。
ドゥカティ・スクランブラー アイコンを新型と旧型でスペック比較
2019年型 新型スクランブラー | 2015年型 スクランブラー | ||
---|---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | 2,100×1,150×855 | 2,100×1,150×845 | |
軸間距離(mm) | 1,445 | 1,445 | |
シート高(mm) | 798 | 790 | |
乾燥重量(kg) | 173 | 170 | |
エンジン種類 | 空冷L型2気筒デスモドロミック2バルブ | 空冷L型2気筒デスモドロミック2バルブ | |
排気量(cc) | 803 | 803 | |
内径×行程(mm) | 88.0×66.0 | 88.0×66.0 | |
圧縮比 | 11.0 | 11.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 54[74]/8,250 | 54[74]/8,250 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 67[6.8]/5,750 | 67[6.8]/5,750 | |
トランスミッション | 6速 | 6速 | |
タンク容量(ℓ) | 13.5 | 13.5 | |
タイヤサイズ | 前 | 110/80R18 | 110/80R18 |
後 | 180/55R17 | 180/55R17 |
新型スクランブラーは従来型から中身がかなり変わっている

ヘッドランプはX文字型のクロスオーバーが施された新デザイン。ロービームはハロゲンのまま。 / Copyright © 2018 Ducati Motor Holding S.p.A

ティアドロップ型の燃料タンクはスチールタンクにアルミ製カバープレートを貼り付けたデザイン。/ Copyright © 2018 Ducati Motor Holding S.p.A

シートはライディングポジションを考慮し、フラットなデザインに変更。 / Copyright © 2018 Ducati Motor Holding S.p.A

エンジンはモンスター796のものを引き続き搭載し、スペック値の変更はありませんが、従来型よりパワフルなフィーリングに改良されています。/ Copyright © 2018 Ducati Motor Holding S.p.A

メーターは液晶メーターのメニューをスクロールできるように改良。 / Copyright © 2018 Ducati Motor Holding S.p.A
外観デザインの大幅な変更やパワートレインの変更はされていませんが、新型スクランブラーはボッシュ製のコーナリングABSを標準装備したことで、安全性とスポーツ性能を向上。
油圧式クラッチやブレーキ・クラッチレバーの調整機構を従来型から改良したことで、操作性も格段に上がっています。
また、ハンドル、シート、サスペンションのセッティングは見直され、ライディングポジションを最適化。
そのため、ハンドル位置やシートの位置が変更されて車幅とシート高の値が新型と従来型で異なっています。
ほかにも切削加工されたホイールや新形状のサイレンサーが装備されていて、オートキャンセル機能付きLEDウインカーや新デザインのデジタルメーターなど、機能性を向上させたパーツが続々と新採用。
ただし一点だけ、LEDデイタイム ランニングライトは日本仕様では不採用予定となっていることが少し残念です。
まとめ

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新型スクランブラー アイコンが発表されたインターモト2018では、アイコンと同時に新しく『フル スロットル』、『カフェ レーサー』、『デザート スレッド』の3モデルがスクランブラーシリーズに加わりました。
これでスクランブラーシリーズは全9モデルとなり、ドゥカティは今までよりさらにスクランブラーシリーズに力を入れている事がわかります。
その中核モデルであるスクランブラー アイコンがモデルチェンジされたことで、近々スクランブラーの他モデルでも大幅なモデルチェンジの可能性が!!
そんな、スクランブラーシリーズのこれからの進化に大注目です。
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